5月号

出待ちしてもいいですか?|第5回|
驚きの成功率を誇るインタビューの達人とご対面
兵庫県を舞台に業界で活躍する
芸能人、文化人、アスリートを出入口で突撃取材!!
編集 岡力 中西若菜
今回の待ち人
清水 理恵子さん(フリーアナウンサー)
逆取材をされる!?
JR神戸駅で下車。駅前にあるテレビ局の出口で今回のターゲットを待つ。予定時刻まであと1時間。「今日は長くなりそうだ」と呟いた瞬間、「もしかして私の出待ちですか?」と笑顔で声を掛けてきたのはフリーアナウンサーの清水理恵子さん。街頭インタビューの成功率99%を誇るリポーター界のレジェンド。一気に緊張もほぐれ「はいっ!!」と返事をした。
生粋の神戸っ子
最近、武術太極拳を始めたという清水さんは神戸市西区の出身。「当時、生まれ育った伊川谷は辺り一帯が水田でした。野原に作った秘密基地で友人とお菓子を食べたりして遊んでいました。近年は洗練され故郷の景色も変わりました。当時のお気に入りスポットは須磨パティオ。母親とドライブに出かけ大丸饅頭や小さな豚まんを買って帰るのが楽しみでした」と振り返る。
ラジオで話す人になりたい
小学生時代は担任の影響で教師に興味を持つも、中学校へ進学すると転機が訪れた。「放送部に入部し、のめり込んでいきました」。須磨東高校時代は兵庫県代表として『NHK杯全国高校放送コンテスト』全国大会に出場。「ラジオ番組制作部門」で入賞するなど数々の輝かしい成績を収めた。「高校時代に阪神・淡路大震災を経験しました。父と物資を届けた長田の街が激しく燃えていた事にとてもショックを受けた事を今でも鮮明に覚えています。避難所でボランティア活動にもかかわりました」。その後、武庫川女子大学短期大学部へ進学し学業の傍ら将来を模索。新聞広告に掲載されていた『ラジオ関西』主催のアナウンス講座が目に留まり門を叩いた。
視聴者にわかりやすい情報
「アナウンス講座卒業後、局に履歴書を持参したところ制作で採用枠があり番組ADとして働くことになりました。裏方の仕事を介して話す機会にも恵まれ、スポーツ番組ではオリックスのリポーターもさせて頂きました」と語る。今年で18年目となる兵庫県警県民広報課が制作するテレビ番組では専門用語を視聴者にわかりやすく解説している。また自身で探した町ネタを収録からリポートまでこなし実績をフル活用している。「先日、巳年にちなんで白蛇がいるBARを紹介しました(笑)今年度から兵庫県広報専門員として県の広報・PRを担当することになりました。今後の目標は震災から30年ということもあり防災士の資格を目指しています。安心できる防災・減災情報を提供していきたいですね」。立ち話を忘れ「神戸あるある」で弾んだ今回の取材。清水さんありがとうございました。シーユーアゲイン!

神戸を拠点にリポーター、DJ、絵本の朗読会イベント、番組制作までマルチに活動してきた。現在、兵庫県広報専門員として独自目線、立場できりとった街の魅力を発信している。

日頃、子供もお世話になっている地元に恩返し。青少協に所属しお正月に「とんど」のお手伝い。

1年前から武術太極拳(カンフー)を習い始めました。2月には県大会にも出場。
おまわりさんの手作り番組!「こんにちは県警です」(毎月第1土曜日放送・サンテレビ)
1973年10月に放送スタートした県警察の様々な活動を紹介する番組。全国で唯一、警察官が企画・撮影・出演しています。