2025年
5月号
5月号

ビフテキのカワムラで〝本物〟の神戸ビーフを心ゆくまで
ビフテキのカワムラ姫路店
2001年のオープン以来、白鷺城のお膝元で本物の神戸ビーフを賞味できる稀少な店として愛され続けている姫路店。皓然たる山小屋風の佇まいは親しみやすく、姫路バイパス姫路南ランプすぐという立地の良さも相まって、姫路をはじめ播州一円からの来客が絶えない。
ファミリー層の利用が多いが、世界遺産の名城を訪ねる観光客もよく来店し、ホテルからの紹介で神戸ビーフ目当てにやって来る外国人も珍しくない。
10席にもおよぶカウンターの鉄板はカワムラ全店で最も長いものだが、銀盤の如く磨き上げられ、白亜の城のように眩しい。ほかに6席のテーブル席が2つ、個室も6席・10席と2室備え、いずれも昼は陽光が差し込み明るい雰囲気。夜は一転、ワイングラスを傾けたくなるような落ち着いたムードを醸す。
動画はこちらから
神戸ビーフのプロフェッショナル カワムラがお届けする神戸ビーフ講座⑬
良い牛にお殿様からご褒美
神戸ビーフの原点となる牛は三田など有馬郡から連れてきた雌牛と前回ご紹介しましたが、このあたりでは江戸時代、競い合うように牛の飼育に力を入れていたそうです。
と言うのも…三田藩では百姓たちが年貢米を納める際、その荷を牛で運んでいました。つまり、同じタイミングで一か所に多くの牛が集まる訳で、そこではお互いの牛の優劣を争うようになり、痩せ牛を牽いていくと一家の恥と罵られ、逆に肥えた良い牛にはお殿様からご褒美が与えられたのです。
三田ではその伝統を継承、現在も11月のさんだ農業まつりの日に全国でも珍しい生体での品評会を開催しています。当日はおめかしした牛の〝美女〟が勢揃いして壮観、ぜひ見学を。