2025年
7月号
7月号

伝統と革新が織り成す新しいバッグスタイル | 豊岡鞄×TDRI | ひょうご国×台湾
三つの手が結ぶ-豊岡の革取手×台湾のデザイン×フィリピンの編み
豊岡鞄の「モリタ」と異素材の組み合わせに長けた台湾のクラフトユニット「本質創作室」の李雅靖さんが企画し、フィリピンの手編み技術を融合させた三地域連携作品。フィリピンの職人がバナナシルクでカゴを手編みし、モリタが持ち手を製作。バナナシルク編みは現在、台湾の先住民族によって保存されており、台湾や東南アジアの伝統技術を次世代に繋ぐ役割も担う。

バッグの持ち手は取り外し可能。他のデザインと交換してお洒落を楽しめるほか、手入れや修理がしやすい

廃棄されるバナナの茎から繊維を取り出し、糸にして編むバナナシルク編み。この伝統技術の積極採用により、環境保全だけでなく、東南アジアの職人の雇用創出にも貢献することに
モリタ×本質創作室

本質創作室 李雅靖さん
フォーマル×カジュアル- 2バッグスタイルのすすめ
豊岡鞄の「モリタ」と台湾のデザイナー「LU+」盧津姬さんが協力。両地で制作したバッグを使用した、日台コラボで「バッグ二つ持ち」スタイルを提案。オン・オフタイムでの利便性に加え、ファッション性も兼ね備えた仕様で現代のライフスタイルに寄り添う。豊岡鞄は新色のヌメ革を採用。台湾側のバッグは園芸ネット素材を使い、軽量で大容量のトートに。

豊岡鞄はハンドルとショルダーストラップを備えた定番デザインに新色のヌメ革を使用。台湾バッグは園芸用ネットを採用したトートバッグを制作

シンプルで収納力に優れたデザイン

網バッグのカジュアル感に豊岡鞄の高品質感を融合させ、台湾での売り上げ拡大を狙う
モリタ×LU+

LU+ 盧津姬さん
About モリタ
1987年に鞄の“持ち手”を作るパーツ専門メーカーとして創業。現在では鞄製造全般を手掛ける。持ち手部分の美しさや丈夫さに定評があり、大手ブランドメーカーにOEM提供するなど国内トップレベルの技術力を誇る。