7月号

神戸市が直面する課題にアプローチ 若い力で解決策を見つけよう!
神戸JCリーダー育成委員会の活動「Building the Future~若い力で育む未来~」第2回が6月3日、メリケンパークオリエンタルホテル「瑞天」で開催され、6つの学生グループによるプレゼンテーションが行われた。
神戸市内の学生、地元企業・団体、神戸市議会議員が連携・協力して神戸市が直面する問題解決に取り組む青少年育成事業として始まった「Building the Future」。4月25日に実施された第1回「まちの課題共有」では神戸市企画調整局政策課から人口減少に関する課題について説明を受け、質疑応答、グループディスカッションが行われた。その内容を基に6チームそれぞれの切り口で話し合いと検証を重ね、第2回「意見交換&初回プレゼン」に向けて解決案を取りまとめてきた。

神戸JC 上根彩理事長。「伝えることと伝わることの違いを実感し、考えを発信する場として有効に活用してください」

リーダー育成委員会
大瀬良健一委員長
当日は6つのテーマ「KOBE MAGNETCITY」「地元企業への定着率向上」「働く・住む・育てるを神戸で叶えるまちへ」「ゆるっとつながる地域づくり」「国内外のビジネス人財へのアプローチ」「海外の魅力×日本文化」で各5分間のプレゼンテーションが行われた。「学生が卒業後、地元企業に定着しない」「子育てしやすい街№1の神戸が『子育て環境が良くない』と言われている」「子育て世代の転出率が高い」「観光で京都・大阪に後れを取っている」など課題を提示し、その理由を検証して解決策へとアプローチした。
プレゼン後は企業・団体からの質疑応答およびフィードバックが行われ、内容への共感や掘り下げた質問、具体例についての質問が投げかけられ、時には厳しい苦言も呈された。続いて、学生グループのテーブルを企業・団体担当者、議員がローテーションで回り質疑応答・意見交換が行われ、学生たちはメモをとりながら熱心に耳を傾けた。会場を「海王」に移して会食をしながら行われた交流会では学生たちの緊張もほぐれ、率直な意見交換の場となった。
8月5日の第3回は、神戸のまちづくり関係者や外部団体を招いて「プレゼン大会」が予定されている。各チームが内容をブラッシュアップして臨み、最優秀チームの提案を神戸市に提言(9月中旬予定)。若い力で取り組む神戸のまちづくりに期待が膨らむ。
学生6チームのプレゼンテーション
各テーブルで質疑応答・フィードバック。熱心に聞き入る学生たち

学生たちの緊張もほぐれ和やかな交流の場に