5月号
徒然なるままに Vol.4
なぜ子どもの命が奪われたのか?
今年になってから神戸市北区と西区で悲しい事件が起こりました。北区では、母親が生まれた新生児を殺害し、西区の母親は明石の大蔵海岸で心中をはかり、9か月の乳児は亡くなりました。
新聞の記事だけしか読んでいないので、それぞれの母親が子どもの命を奪うに至った詳細は分かりません。母親たちが自分の子どもの命を絶つまでに至る時間はどれほど不安で苦しいものであったことでしょう。
神戸市はさまざまな子育て支援政策を実施し、昨年のある調査では、近畿では共働きの夫婦にとってはもっとも子育てがしやすい街、と評価されています。ではなぜ、子育てがしやすい街でこんな悲しい事件が起こったのでしょうか。
今の若いお母さんたちはスマホでいろんな情報を簡単に得ることが出来ます。子育ての情報にも手軽にアクセスできるはずです。でもお母さんたちには自分が求めている情報にはアクセスできなかったのか、アクセスできてもその情報にコンタクトしなかったのか、電話をかけてみるとか、訪ねていくとかの行動はとらなかったのか、コンタクトしても納得のいくものではなかったのか、新生児訪問は受けなかったのか、民生委員児童委員には母子の存在は知られていたのか、気軽に話せるママ友はいなかったのか、近所のひとたちとの関係はどうだったのか、などなどいろいろ想像してはみますが、実際は分かりません。
神戸の街には子育てや福祉、教育に関する情報はいっぱいあり、電話やメールでの相談もあります。福祉の制度も整い、乳幼児や母子の施設もあります。こんな情報があふれるように存在する街で、この母親たちはなぜ子どもの命を絶ってしまったのか。彼女たちにとっては周りに情報はあふれていても街は心理的には陸の孤島であったのでしょうか。
どうすればこんな事件が再び起こらないようにできるのか。苦しみの中でお母さんたちが私たちに投げかけてきた重い問いかけを私たちはしっかり受け止めて、その答えをお母さんたちに返さなければならないように思います。

愛の手運動は
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公益社団法人家庭養護促進協会
事務局長 橋本 明












