6月号
出待ちしてもいいですか?|第18回|無声映画に新たな命を吹き込む
兵庫県を舞台に業界で活躍する芸能人、文化人、アスリートを出入口で突撃取材!!
編集 岡力 中西若菜
■今回の待ち人
大森くみこ さん
(活動写真弁士)
2012年、活動写真弁士としてデビュー。関西を中心に、全国各地での無声映画上映会、国内外の映画祭などに出演。幅広い声を駆使し、ラジオパーソナリティー、ナレーションなど多方面で活動している。
神戸の海をバックに取材スタート
今回の舞台は、神戸・塩屋町の旧グッゲンハイム邸。映画のワンシーンに迷い込んだような白い洋館でターゲットを待つ。しばらくすると、活動写真弁士(無声映画上映中に独自の台本で台詞や状況を解説する語り手)として活動する大森くみこさんの姿が登場。「少しお話よろしいでしょうか?」と声をかけると、「ぜひ!よろしくお願いします!」と快く了承いただき、インタビューの幕が上がった。
表現者としてのはじまり
兵庫県出身。幼少期は京都の自然に囲まれた環境で過ごした。その後、大阪へと移り大学進学を機に上京。「宝塚歌劇の影響で始めたダンスを深く学びたいと思いました。また、教員にも興味があったので、教員免許が取得できる日本女子体育大学へ進学しました」。学生時代は、コンテンポラリーダンスを専攻。ダンス部にも所属し、四年間部活漬けの日々を送り表現者としての土台を培った。
「活弁」との出会い
大学卒業後は大阪に戻り、スポーツジムのインストラクターを経て千里体育館で勤務。そのかたわら、芸能事務所の養成所に通い、司会やラジオなど声を中心とした仕事を始めた。そして、自分の声が生きる場所を模索していた頃、転機が訪れる。「テレビで『活弁』の存在をはじめて知り、これだ!と一目惚れしました。そこから月に一度、夜行バスで東京へ通い、井上陽一先生をはじめ様々な先輩方から活弁を学びました」。二年間学んだ末、2012年に神戸での上映会にて、念願の活動写真弁士デビューを果たした。
憧れの街、宝塚へ
「100年前の映画と現代の観客をつなぐ橋渡し役として、見ている方に映画を楽しんでもらうことを第一に考えて、台本や衣装も含めた演出も自分で考えています」。現在、神戸では神戸映画資料館、OSシネマズ、元町映画館などで公演を行っている。「今年の6月、幼少期から憧れていた宝塚での公演が予定されています。活弁に出会って、人生が変わりました。やりたいことがすべて詰まっています」。独自の感性で映画に命を吹き込む活動は終わらない。大森さん、ありがとうございました。シーユーアゲイン!!


▲ラジオ関西
「田辺眞人のラジオレクチャー」



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