2015年
11月号
野球アイテムをかたどった一口カステラ

神戸のカクシボタン 第二十三回

カテゴリ:グルメ


写真/文 岡 力

見てよし食べてよしの銘菓

 月刊神戸っ子内で同時に連載をしている「第二のプレイボール」。毎回、地元にゆかりのある元プロ野球選手を訪ねお話しをお聞きしている。取材時に必ず手土産を持参しているが豊かな暮らしをされ美味しいものを知り尽くした英雄への品に難儀していた。そんな中、見た目も味も必ず満足いただける鉄板(堅い)お菓子を発見した。
 市営地下鉄・山陽電鉄が乗り入れる板宿駅。下町風情残る駅前に昭和6年創業、「御菓子司 亀楽堂」がある。名物の瓦せんべいからカステラロールといった洋菓子まで多種多様な商品を製造販売している。中でも店頭で一際目立つのが「野球カステラ」。バット、グラブ、ヘルメット…等、計7種類の野球アイテムを模った一口サイズのカステラが袋にぎっしり詰まっている。形の面白さもさることながら味も秀逸である。淡路島で放し飼いされた鶏が産んだ新鮮な卵を使用。しっとりした食感と濃厚な味わいは、食べだすとやみつきになる。他に類を見ないので全国的にファンも多く観光庁長官賞も受賞している。
 二代目店主である田渕実夫さんにお話を伺った。「野球カステラは、先代が戦後から作っております。3世代にわたり食べていただいている常連さんもおります」。せっかくの形状、普通に食すのはもったいない。ボールとバットを両手に持ちプレイを楽しみながら口へ入れると一層美味しくなる。地元では、おやつシーンはもちろん牛乳とも愛称が良いので朝食のお供としても愛されている。早朝の食卓で手を合わせて、いざプレイボール。ピッチャー第一球投げました、カキーン、これは大きいぞ、口の中に入ったホームラン!!

野球アイテムをかたどった一口カステラ


人気の野球カステラは店先に

御菓子司 亀楽堂

神戸市須磨区平田町3丁目3-12
【営】9時~19時30分 月曜定休

岡力(おか りき)コラムニスト

ふるさとが神戸市垂水区。著書「アホと呼ばれた’80S」「噂の内股シェフ」「関西トラウマ図鑑」連載「大阪ロマン紀行」(大阪日日新聞)出演「おちゃのこSaiSai」(J:COMチャンネル)「Oh!二度漬けラジオ」(YES-fm)

月刊 神戸っ子は当サイト内またはAmazonでお求めいただけます。

〈2015年11月号〉
神戸の粋な店 伊藤グリル
ALL NEW JAGUAR XF
特集 ー扉 阪神間モダニズムと住まい
日本の生活を大きく変えたマイルストーン
阪神間モダニズムを育んだ3つの川 夙川、芦屋川、住吉川
茅渟の海を望む地 山芦屋の歴史と価値
山芦屋は「建築博物館」
山芦屋に佇む、村野藤吾の名建築 中山悦治邸
緑あふれる住宅地 夙川の起点となった香櫨園
ネオ・ゴシック様式の聖堂 カトリック夙川教会
随所に施された何気ない「上質」 旧山本家住宅
生活をアートに変えるエスプリ 浦太郎邸
「日本一の長者村」 財界人たちが邸宅を構えた住吉村
阪神間モダニズム邸宅の傑作 旧乾邸
阪神間モダニズムの一角を 形成した〝住吉〟
日本経済を動かした、地域コミュニティ「観音林倶楽部」
日本の発展に尽くした実業家 平生釟三郎
「阪神間モダニズム」ゆかりの美術館をめぐる ―扉―
大谷竹次郎の邸宅庭園と美術コレクションを公開 西宮市大谷記念美術館
文豪の世界と地域文化を継承する 芦屋市谷崎潤一郎記念館
安井武雄の建築思想が息づく私邸跡 公益財団法人山口文化会館 滴翠美術館
俳人・高浜虚子の作品と出会う 虚子記念文学館
国宝・重要文化財を含む貴重なコレクション 白鶴美術館
村山龍平が後世に遺そうとした古美術 香雪美術館
女流画家の夢がつまった小さな美術館 世良美術館
秋の神戸観光 半日で行って帰れる 紅葉スポット!「神戸市立須磨離宮公園」
秋の神戸観光 世界の森の紅葉を楽しもう 「神戸市立森林植物園」
秋の神戸観光 高山ならではの紅葉の美しさ 六甲高山植物園 他
街全体が歴史によって刻まれた 建築・住居学の実物大教科書
国際都市神戸にふさわしい環境
地域の人たちの温かさと 豊かな自然に囲まれて
国際ロータリー第2680地区 神戸西ロータリークラブ 心の「四季節」便り
連載コラム 「第二のプレイボール」Vol.9
兵庫県医師会の「みんなの医療社会学」 第五十五回
神戸のカクシボタン 第二十三回
草葉達也の神戸物語
神戸鉄人伝(こうべくろがねびとでん) 第71回
第二十一回 兵庫ゆかりの伝説浮世絵
触媒のうた 57
有馬歳時記 有馬 “ニューオープン” へてから 有馬温泉店