7月号
「アルポルト」片岡護シェフの料理教室
料理エンターテイメントショーを間近で堪能!
「神戸トアロード ホテル山楽」の地下1階のイタリアレストラン「アルポルト神戸」。元祖・予約がとれない店として知られる東京・西麻布の『リストランテ アルポルト』の味を、神戸にいながらにして楽しめると人気を博している。実はこちらで料理教室が定期的に開かれているのはご存じだろうか。講師はなんとイタリア料理界の巨匠、片岡護シェフご本人。シェフの“技”をライブで学べる料理のエンターテイメントショー。デモンストレーション後はすべての料理をコーススタイルでゆったり実食できる。
すご腕シェフ片岡護氏直伝
ワンランク上のイタリアンを自宅で作れるように!
「こんにちわ!」メディアでお馴染み、イタリア料理界の巨匠が屈託のない笑顔で登場。参加者が見守るなか、手が届きそうな間近な距離で、片岡シェフがデモンストレーションスタート。
今回は鮑や甘鯛といった贅沢な食材を使用した料理4品を学ぶ教室。配布されたレシピは持ち帰り、自宅で再現できるようになっている。
一品めの「ホワイトアスパラガスと鮑のサラダ仕立て」の大きな鮑が登場し、一同「おぉ~」と一気にテンションがあがる。赤鮑と黒鮑の違いなど、楽しい話を交えながら調理が進んでいく。ソースは鮑の肝。ボールからスプーンですくって参加者に試食を促す。「おいしい~」「でしょ(笑)、まずい要素がないもの」とシェフ。深い緑色に真っ白なアスパラガス、鮮やかな緑の空豆、生野菜のグリーンが映える。
「蛤とグリーンアスパラガスのスパゲッティ」ではアスパラガスを細くカットしてパスタに潜ませ、色目や食感にリズムを出す。切り方を変えるだけでパスタとの一体感が出て、同時に食べれるので味の奥行きが生まれる。
次はメインの「甘鯛重ね焼き 春野菜のラグースープ」。三枚におろした甘鯛に大葉をはさみ、タコ糸で縛ってグリル。同時進行でアサリ・甘鯛・鶏ガラの3種のダシをあわせたスープで野菜を煮込み、旨みを際立たせていく。試食した皆が思わず笑顔になるほど滋味あふれるスープが甘鯛のソースとなるレシピだ。
最後はデザートの「チョコレートムース チェリーのマリネ添え」。生クリームや卵白の微妙な泡立て具合を学べるのも実践料理教室ならでは。完成したムースは絞りだし、テゴリーヌやラム酒でマリネしたチェリー、ミントの葉でデコレート。盛り付けのエレガントな美しさはまさに感涙ものだ。
イタリアンさながらな気さくな風采の片岡シェフの高度な技を目の前で学ぶデモンストレーションが終わると、テーブルにつき、いよいよ実食タイムだ。出来立ての料理がコース仕立てで振舞われる。片岡シェフは各テーブルをまわり、参加者からの質問に丁寧に答え、会話をかわす。毎回、参加する常連さんが多いというのも納得の楽しい時間だ。
料理教室&食事会は大盛況のまま終了し、おみやげを手にした参加者の面々は大満足で帰路についた。次の開催は8月。機会があれば、ぜひ参加してみてはいかがだろうか。もちろん、その前に「アルポルト神戸」で片岡シェフ監修のメニューを堪能して、すばらしさを予習しておきたい。