2017年
6月号

兵庫県医師会の「みんなの医療社会学」 第七十三回

カテゴリ:医療関係,

姫路健康フェスティバルについて

─姫路健康フェスティバルとはどのようなものですか。

来栖 姫路健康フェスティバルは姫路市医師会が単独主催するイベントで、2014年にスタートして隔年で開催しています。会場は姫路城の前にある大手前公園とイーグレ姫路です。

─どのような経緯ではじまったのですか。

来栖 当時の姫路市医師会長の空地顕一先生は、市民のための医師会、会員のための医師会を活動方針に掲げていましたが、それを実現するためにはじまりました。医師会はお堅いイメージですが、それを払拭しようということも狙いです。まずは市民のみなさまに病気や健康について興味を持ってもらって疾病予防や健康増進に結びつけるだけでなく、市民のみなさまに楽しんでいただく場を提供し、医師会活動のPRの場にもなるようにとさまざまな企画を考えました。2012年9月に決起集会をおこない、医師会が一丸となって準備を進め、2014年の4月27日に最初の姫路健康フェスティバルを開催しました。私が実行委員長を拝命したのですが、イベント業者に任せるのではなく、自分たちの「手づくり」でしたので準備は大変でしたけれど、約4千人もの来場者があり、意外にも30~40代の方に多くご来場いただきました。市民のみなさまに喜んでいただけて本当に良かったです。

─1回目のフェスティバルはどのような内容でしたか。

来栖 2014年4月27日に開催し、特別ゲストにタレントの間寛平さんを招いてアースマラソンについて、マラソンとヨットで世界を一周するという壮大な挑戦だけでなく、途中で前立腺がんが見つかり一時中断して治療し復帰した病気との闘いなどもお話をしていただきました。また、空地会長とのトークショーもおこない、盛り上がりましたね。フォーラムも高齢者医療や救急・災害医療のほか、食物アレルギーやスポーツ傷害など幅広く14のテーマで開催しました。骨密度や血圧の測定、高齢者疑似体験、医療機器のデモンストレーションなどをおこなう体験・測定コーナーを設けるだけでなく、検診や医療制度などのポスター展示、育児や介護の相談など、医療や医師会についてのPRもおこないました。救急車やドクターカー、検診車の展示も人気でしたね。ほかにもみなさんに楽しんでいただけるよう、子どもたちによるお茶席、ナース服や白衣を着てゆるキャラと写真撮影ができるコーナー、射的や輪投げなどの縁日、姫路おでんやアーモンドトーストなど姫路らしいメニューも並んだグルメのコーナー、子どもミュージカルや子どもたちの絵画や書道の作品展示など盛りだくさんの内容でした。

─2回目はどんな内容でしたか。

来栖 2016年4月24日に開催し、1回目とほぼ同じ内容でした。特別ゲストは姫路ゆかりの桂米朝さんの一門でした。桂ざこばさんや桂雀三郎さんなど4名の噺家さんたちに医療ネタを盛り込みながら落語を披露していただき、たいへん好評でした。フォーラムはテーマを災害医療と救急医療の2つに絞りました。ちょうどこの直前に熊本の震災があり、講演を担当する先生が被災地へ向かったため内容は一部変更になりましたが、逆に被災地から戻ってきたスタッフが現地の生の情報を届けてくれました。体験・測定コーナーでは医療のお仕事体験ゾーンを設け、子どもたちに超音波検査機器などに触れてもらいました。姫路科学館の協力でサイエンスショーも企画し、屋外では体操コーナーでいきいき百歳体操などを楽しんでもらいましたが、これもなかなか盛況でしたよ。スタンプラリーは子どもたちに人気でしたね。

─医師会メンバーの寸劇も好評だったそうですね。

来栖 はい。会員や職員の有志で「劇団ひとつ」を結成し、会長の山本一郎先生もおじいさん役で出演して、「寸劇DE在宅医療のご案内」を上演しました。おじいさんに肺がんが見つかり、姉弟3人が世話をしつつ、さまざまなサービスを受けながら在宅医療をおこない、看取りまでをストーリーに仕立てました。台本も自前です。「朝起きて息をしていなかったらどうするの?」などの解説を交えつつ、本物の訪問介護ステーションや入浴サービスの職員なども登場し、実際に使用するベッドや機器を用いて対応を紹介していきました。素人ですので演技は上手ではありませんが、逆にそれがうけていたようです。「劇団ひとつ」はフェスティバルでの公演を皮切りに、その後もさまざまなイベントで寸劇を披露するようになりました。

─課題は何かありますか。

来栖 看護学生や医師会職員などのべ200名のボランティアが支えてくれましたが、医師会の会員にももっと参加してもらえればと思います。

─次回はいつ開催されますか。

来栖 来年の4月22日(日)の開催を目指し準備を進めています。最後までおいしく食べることをテーマに、「食」を軸とした内容を考えています。病院や薬局、歯医者さんなどにも声をかけて、より充実させていきたいですね。みなさまのご来場をお待ちしています。

ドクターカーを展示


体験・測定コーナー


寸劇のワンシーン


兵庫県医師会広報委員会副委員長
くるす眼科クリニック院長
来栖 昭博 先生
〈2017年6月号〉
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