2017年
6月号
シンプルな材料と製造工程によって、香りが良く、噛めば噛むほど味わい深いパンが生まれる

西区の麦畑からできるパン|神戸の“美味しい”くらし

カテゴリ:スイーツ・パン, 神戸

パン屋 小麦生活

「家庭の食卓の上では、今やご飯食とパン食は同等の割合になっている。でもお米づくりに関しては学校で勉強しますが、パンの主原料である小麦のことは、教えられることが少ないのではないでしょうか」と加古隆一さん。実家が米作りの農家だった加古さんは、自身で試行錯誤を繰り返しながら小麦を栽培、そこで収穫された小麦粉を使ったパン作りを10年前からスタートした。
西区神出町の麦畑で、11月に種をまき、冬を越した小麦は6月に刈り取られる。周辺の土壌は粘土質が多く、乾いた土壌で育つ小麦にとっては排水対策が非常に重要なため、試行錯誤の繰り返しの10年だったという。収穫された小麦は小麦本来の風味が味わえる全粒粉となり、シンプルな材料と製パン方法で作られる。「香りが良い」「噛めば噛むほど味が出る」と、消費者にも好評だ。
西区では、人口も農業に携わる農家も減少傾向にある(神戸市調べ)。自身の事業によって小麦の栽培技術を上げ、西区で栽培された小麦を使ったパンを作ることにより、小麦粉の需要も増えるため、他にも麦を栽培する農家が増えてほしいというのも加古さんの願い。そして「神戸で作られた小麦でできたパン」というストーリーが、パンをよりおいしくする。「うちの実家でできたお米で炊いたご飯は、この世で一番おいしい。パンにもそれが言えるんじゃないですか」と、加古さん。

加古さんが小麦栽培とパン作りを始めて10年になる

米とは違い、パンの主原料である小麦について知る機会は少ない

乾燥した土壌で育つ小麦を、神戸の粘土質の土壌で栽培できるよう、試行錯誤を繰り返した

収穫した小麦を、小麦本来の風味が存分に味わえる全粒粉に挽く

「神戸で作られた小麦」という背景が、パンをよりおいしくする

シンプルな材料と製造工程によって、香りが良く、噛めば噛むほど味わい深いパンが生まれる

小麦栽培の技術を上げ、他にも麦を作る農家が増えてほしいと願う加古さん

合同会社小麦生活 代表社員
加古 隆一(かこ りゅういち) さん


パン屋 小麦生活

神戸市西区神出町小束野30-17
兵庫楽農生活センター加工施設棟
営業10:00~14:00 火曜日定休
090-5060-5840

〈2017年6月号〉
神戸の美味しいくらしを訪ねて ー扉ー
旬と技、格別の美味を味わう
食を愛する庖斎による酒菜と兵庫県産の厳選された銘酒
美しい眺望と、絵画的なイタリアン
おいしいお菓子が日常的にある“神戸”らしさ
そのひとくちの感動は想像をこえる
神戸の “美味しい” くらし ー扉ー
農家はまず「何をしたいか」を考える|神戸の“美味しい”くらし
淡河の暮らしも含めての農業|神戸の“美味しい”くらし
西区の麦畑からできるパン|神戸の“美味しい”くらし
牧場のめぐみから生まれた極上チーズ「フロマージュ・フレ」|神戸の“美味しい”くら…
西区でゆったり飼育される「六甲牛」
一番摘み海苔(のり)の香り「須磨海苔」|神戸の“美味しい”くらし
街なか養蜂でつくる「世界に一つだけのハチミツ」|神戸の“美味しい”くらし
花々の香りに包まれて、美味しいハーブ料理を
造り手たちの情熱をナチュラルチーズと共に
連載 輝く女性④ ウォーキングの魅力と感動を多くの人に 健やかな精神とカラダづく…
“特別なもの”との出会い ベール・ド・フージェールの家具 11
連載 神戸秘話 ⑥ 多彩な人物がさまざまな業界で活躍
対談/進化する名門私立中学校 第7回 関西学院中学部
ガゼボショップが提案する“上質なくらし”⑫
“新”神戸レディススパのステキな過ごし方 ~Vol.3 女子会 編~
連載 ミツバチの話 ⑪
病院と家の中間的施設チャイルド・ケモ・ハウス
美が宿る建築に 彩られた夙川|連載 神様に愛された地、夙川 ⑤
「絆」が創出した名建築 浦太郎邸|連載 神様に愛された地、夙川 ⑤
神戸を駆けぬける歓び New BMW 5series debut!
Power of music(音楽の力) 第18回
第12回 神戸洋藝菓子ボックサン
兵庫県医師会の「みんなの医療社会学」 第七十三回
神戸のカクシボタン 第四十二回 楽園もとめて街道をゆく
生田祭 斎行
大不幸のあとには見違える神戸が、きっと(文・淀川 長治)|神戸っ子アーカイブ V…
第19回 北前船寄港地フォーラムin淡路島
見えない言葉 植松 奎二(美術家)
神戸鉄人伝 第90回 書道家 岡本 正志(おかもと ただし)さん
兵庫ゆかりの伝説浮世絵 第四十回
連載エッセイ/喫茶店の書斎から⑬ 書き込みから
津名ハイツ リニューアルオープン|耳よりKOBE