6月号
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牧場のめぐみから生まれた極上チーズ「フロマージュ・フレ」|神戸の“美味しい”くらし
弓削牧場
牧場の入り口は住宅街の中にある。門を抜けると木々や畑、牧草地に牛舎が見え、時間の流れがゆっくりと切り替わる。「弓削タイムって言うんです」 奥様の和子さんは笑う。約50頭の牛たちは、仔牛のころから搾乳期を迎えるまで24時間放牧され、それぞれが自分の意思で過ごしている。毛艶がよく、健康なのは一目瞭然。そんな牛たちの乳が、新鮮なままチーズに生まれ変わる。
弓削さんがチーズづくりを始めたのは1984年。当時の日本ではまだナチュラルチーズの製造をしているところがほとんどなく、海外から取り寄せた資料を訳すことから始まった。時には子どもたちが寝静まった夜中まで実験を繰り返し、自己流のチーズ作りは続く。試行錯誤の末、出来上がったのは、目標としていた「カマンベールチーズ」ともうひとつ。オリジナルチーズ「フロマージュ・フレ」だった。
「フロマージュ・フレ」は、豆腐にも似たフレッシュチーズ。その美味しい食べ方を紹介したい、との思いから1987年には場内にチーズハウス「ヤルゴイ」をオープン。メニューには、自家製のチーズ、ミルクのほかに、ホエー(乳清)を使った家庭料理や自家製の野菜やハーブが揃う。
近年、取り組んでいるのは、牛ふん尿をエネルギー利用するバイオガス。ガスは温室などに使い、野菜づくりに利用している。資源循環も担うのは「酪農家だから」と話す。
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低カロリーで塩分ゼロのフレッシュチーズ「フロマージュ・フレ」
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牛乳本来の風味が味わえる
「低温殺菌ノンホモ牛乳」
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牛舎には搾乳ロボットシステムを導入。搾乳された量や食べた飼料の量も記録され健康管理を行っている
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牛たちは自由に遊び、好きな時にエサを食べ、
自然の中健康に育つ
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「ハーブサラダ」にはフロマージュ・フレと自家製ドレッシング。
ほとんどが菜園で採れたもの
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ホエー(乳清)をベースにした名物「ホエーシチュー」
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フロマージュ・フレと平飼い卵を使った「シフォンケーキ」は酸味をほのかに感じる甘さ控えめのしっとりタイプ
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「コールドビーフ」にはフロマージュ・フレとポン酢がオススメ
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有限会社箕谷酪農場 代表取締役
牧場長
弓削 忠生(ゆげ ただお) さん
弓削牧場
神戸市北区山田町下谷上西丸山5-2
078-581-3220
・Cal-farm KOBE(キャルファーム神戸)
・個人農園 森本 聖子さん
・パン屋 小麦生活
・弓削牧場
・神戸牛牧場
・すまうら水産
・養蜂インストラクター 春井 勝さん