2017年
6月号
6月号
生田祭 斎行
絢爛な神輿、勇壮な梶原武者が、神戸の安全と繁栄を願う
わかばが輝く神戸の街を、絢爛な神輿が街をねり歩く。4月16日、神戸に春の訪れを告げる「生田祭」が、今年は兵庫岡方部を舞台に開催された。
この「生田祭」の歴史は古く、寛文3年(1664)の絵巻物にもその様子が描かれている。終戦までは、中央区から兵庫区の約30㎞を1日がかりで渡御(おわたり)を行ってきたが、昭和30年代に入ってからは、現在のように11地域を分割し、各地区で11年に1度の持ち回りで開催されている。
今年は、兵庫岡方部が奉仕当番。生田祭兵庫岡方部総合委員長を務めたのは、(株)神戸マツダ橋本一豊会長。「神戸の発展は、兵庫をはじめとした西エリアが発祥です。この兵庫の地で生田祭をお迎えすることができて大変光栄です」と話した。
祭典に先立ち、生田神社兵庫宮では、生田神社・日置春文宮司が、地域の安全と繁栄を祈る祝詞を奏上。生田の森の合戦で活躍した武将・梶原武者に扮した若者が「えびらの梅」にちなんで、勇壮に弓を引く儀式が奉納された。神幸祭では、猿田彦に先導され、大人神輿、子供神輿、お稚児さんなど600名が、生田神社兵庫宮御旅所から生田神社までの行程をねり歩いた。