2017年
6月号
6月号
西区でゆったり飼育される「六甲牛」
神戸牛(うし)牧場
西区櫨谷町の豊かな自然の中で、オリジナルブランドの「六甲牛」、「六甲和牛」、「交雑種」、そして但馬牛が飼育されている。中でも「六甲牛」は、黒毛和牛とアンガス種から交配された肉専用牛で、子牛の段階でオーストラリアから導入され、その肉質は旨みのある赤身に和牛特有の甘い脂(サシ)がほどよく入り、あっさりした味わいが特長だ。
昭和43年に櫨谷地区の農家によって設立された神戸牛牧場。「初代の時代から、高級牛肉よりも、一般の方に届けやすいランクの、安全・安心でおいしいお肉を作りたいという願いを持っていました。僕たちもそれを受け継いでいます」と藤本雄紀さん。飼育環境においては「静かな、落ち着いた環境」を重視。「静かな環境で飼育される牛たちはたくさんエサを食べ、大きくおだやかに育つんです」と池内洋三さん。神戸の温暖な気候と、六甲山系のおいしい水で、ゆったりと育てられる肉牛は、高級牛・神戸ビーフとはまたちがった神戸産の牛肉のおいしさを私たちに教えてくれる。
来年50周年を迎える神戸牛牧場の理念は『牛で幸せに』。おいしいお肉を食べられる私たち消費者の幸せ、日々牛に接する従業員の幸せ、牧場から出るたい肥を使用し農作物を育てる近隣農家の幸せなど、牛を取り巻く人々の幸せを願う。現在、牧場直営の新鮮な牛肉が並ぶ精肉店「神戸牛牧場 直営店」は西区の「農協市場館マルシェ六甲」内にあり、来年2月には御影にもオープンする予定。
株式会社神戸牛(うし)牧場
神戸市西区櫨谷町寺谷1242-60
078-991-0171