2016年
1月号
1月号
連載コラム「第二のプレイボール」|Vol.11「スタープレイヤーが心技体をアドバイス 水口栄二さん」
引退後にさまざまな世界で活躍している元プロ野球選手が経営する、阪神間の店舗・施設等をご紹介します。
文・写真/岡力<コラムニスト>
車窓からのぞく風光明媚な景色を楽しみながら阪急甲陽園駅を下車。駅前からタクシーで山道を走ること数分。自然に囲まれた心地の良い環境で元プロ野球選手が営む野球教室がある。
近鉄、オリックスの内野手として活躍した水口栄二さんは、愛媛県のご出身。
中学時代から野球を始め地元の名門である松山商業高校へ進学。高校3年時には、夏の甲子園大会に主将として出場しチームを準優勝に導く。高校卒業後は、早稲田大学に進学。東京六大学野球で活躍しコーチの勧めでプロ野球選手になることを意識した。
迎えた1990年のドラフト会議で近鉄バファローズから2位指名を受け入団。名将仰木彬監督のもと厳しい指導にも耐えレギュラーを獲得する。1996年には、オールスターゲームにも出場した。2004年オフ、チーム合併に伴いオリックス・バファローズに移籍。
2007年に現役引退を表明し翌年より打撃コーチに就任。今をときめく多くの選手を指導した。
2013年より自宅からほど近い場所で野球教室を開校。現在、小・中学生を対象に平日の昼過ぎから夜遅くまで特設スペースで生徒と共に汗を流す。
「野球教室は、昔からの夢でした。文武両道を掲げ長年の経験に基づく理論で本格的な指導を行っています。強豪校の進学には、野球と勉強の両方が必要です。従来とは違う強い野球人を育成したいです」と語る水口さん。未来のプロ野球選手がこの地から誕生する日も近い。
■水口栄二の野球教室「野球心」
兵庫県西宮市鷲林寺2丁目
TEL.0798‐20‐7670
http://www.yakyushin10.com/