12月号
おいしい文化が集まる北野から、新たな食の楽しみ方をお届け!|神戸北野ノスタ
旧北野小学校跡に11月8日神戸北野ノスタがオープン。多様な国の人々が暮らしを営み、多様な食文化が育まれてきた北野エリア。そんな場所にふさわしく、“神戸の食”をテーマに、食事も、お土産も、ノスタルジックな雰囲気も、存分に楽しめるグルメな新施設が誕生する!
1931年に建てられた「北野小学校」は1996年に閉校。昨年末まで観光施設「北野工房のまち」として利用されていた。今回の改装では校舎のモダンで美しい造りを受け継ぎつつ、白&ブルーを基調とした開放感あふれる空間に一新。「上質な神戸のライフスタイルを発信する拠点として、国内外の観光客はもちろん、地域住⺠の方にも親しんでほしい」と同施設のジェネラルマネージャー冨田大介氏。新旧をミックスしながら、建物のハード部分のみならず、学びや出会いという学校本来の機能も発揮させ、多様なモノ・コトが混ざり合う場所を目指す。
3階建て校舎の1階2階には7店舗※がイン。1階には銀座で人気の辻口博啓氏のチョコレートショップをはじめ、カフェやベーカリーがスタンバイ。また2階はバーやワインセラーを併設したレストランを展開。ゆったりと食事できるほか、バーだけの利用も可能だ。さらに3階は小学校の講堂をそのまま残した貸しスペースとして活用する。「今後はスイーツづくりなどの体験教室や修学旅行生向けの震災学習なども開催予定」と語る冨田氏。
施設を運営するのはジーライオングループと㈱アクアイグニスがタッグを組んだ「㈱神戸北野スイーツ&カフェ」。ジーライオンといえば、BMWなど自動車事業のイメージが強いが、近代化遺産の築港赤レンガ倉庫や丹波篠⼭の老舗旅館など歴史ある建物の価値再生事業にも注力。一方のアクアイグニスも三重や淡路島で複合温泉リゾート施設を開発・運営するなど、食を通じた地域活性事業で知られる。各々の強みを活かした共同運営で、文化的価値の高い廃校に新たな価値を生みだす。 北野辺りから漂ってくる“いい匂い〟をチェックしに、坂の上に足を運んでみてはいかが!
※スイーツショップ「NOSTA SWEETS」は来年1月に開業予定