2015年
8月号
高野山開創1200年特別企画展で公開される弾頭や薬莢。 2011年兵庫県立美術館にて 撮影:豊永政史(SANDWICHI GRAPHIC)

高野山開創1200年特別企画展 「いのちの交響 ~空海の地で会う日・韓現代美術~」開催にあたり

カテゴリ:文化・芸術・音楽, 現代美術

「エノチュウ」との邂逅

添田 隆昭
高野山真言宗 宗務総長

数年前、朝日新聞紙上で不思議な写真を見た。未来都市の様でもあり、遺棄された現在都市の様でもあった。「私を観に来なさい」と写真は訴えかけていた。その訴求力に負けて兵庫県立美術館に足を運んだ。これが榎忠氏との出会いである。
 武器庫の静謐を思わせる整然たる銃器の列、実弾の発射された先はどうなったかと心配になりそうな、膨大な量の薬莢群、どの様にして運び込まれたのか不思議な巨大な鉄の輪等の展示が、最後に写真の当体へと導く。それは、写真からは想像できない圧倒的質感、量感をもって、微光の下に佇んでいた。
この度、NP0法人芸術環境計画の代表宮嶋一男氏より、高野山開創千二百年を記念して日韓の現代アートの作品展を高野山で開催してはとの提案を頂戴した。「日本の」と言う限定無しに語りうる唯一の日本人(司馬遼太郎)であり、絵画、彫刻、書道等に新しい可能性を切り開いた弘法大師のお膝元であり、最先端の芸術を受け入れ続けてきた高野山に於いてこそ、日韓関係が悪化している今日、国境を越えた芸術交流が必要ではとの提案である。参加して下さる日本側の作家の一人が榎忠氏であるという。
 「とうとう、エノチュウに辿り着いたぞ」氏の名前が出た時の第一印象である。金剛峯寺の貴賓室である奥殿という空間が、どのように氏のインスピレ―ションを刺激し、鳥のさえずりや渉る風がどの様に鉄達を慰めるのか、期待は尽きない。

高野山開創1200年特別企画展で公開される弾頭や薬莢。 2011年兵庫県立美術館にて 撮影:豊永政史(SANDWICHI GRAPHIC)

高野山開創1200年特別企画展で公開される弾頭や薬莢。 2011年兵庫県立美術館にて 撮影:豊永政史(SANDWICHI GRAPHIC)


国内で最大級の石庭「蟠龍庭」は、2,340平方メートルの広さを誇る

国内で最大級の石庭「蟠龍庭」は、2,340平方メートルの広さを誇る


奥殿は本山の貴賓室で、昭和9年(1934)の弘法大師御入定1100年御遠忌の際に建てられた

奥殿は本山の貴賓室で、昭和9年(1934)の弘法大師御入定1100年御遠忌の際に建てられた


高野山を象徴する壇上伽藍。日本仏教の聖地でもある

高野山を象徴する壇上伽藍。日本仏教の聖地でもある


奥殿の内部。畳を取り外し、榎忠氏の作品を公開する

奥殿の内部。畳を取り外し、榎忠氏の作品を公開する


20150807001

添田 隆昭

高野山真言宗 宗務総長 

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〈2015年8月号〉
神戸の粋な店 アルポルト神戸
特集 ー扉 神戸グローバルスタイル
外国人も 暮らしやすい街・神戸 フリッツ・E・レオンハートさん
オフィスも住まいも、 作り込まない〝ラフ〟な空間が 好きです 星加 ルリコさん
家族一緒に過ごせる時間と空間を大切にしています MEMEさん
人にも真珠にも、神戸の山と海、自然の光がとてもいい チョウドリー・ケタンさん
外国人が必要とするものが揃っている キラン・S・セティさん
その美、その壮、実に名状べからず かつて、東洋のウォール街とよばれた「栄町」
カミネ HUBLOT FAIR
特集 ー扉 KOBE Tor Road
トアロードとは 北野と居留地を結ぶ緑の坂道
トアロードを語る トアロードに店舗を持つ意義 「婦人帽子 マキシン」
トアロードとともに
Queen of Hoot(クイーン オブ フート)
自己研鑽し、親睦を深め、 友情のエネルギーを 社会に役立てよう!
淡路島でマツダブランドを「体歓」! 神戸マツダ ファンフェスタ 2015
国際ロータリー第2680地区 神戸西ロータリークラブ 心の「四季節」便り
連載コラム 「第二のプレイボール」Vol.6
ようこそ、 榎忠(エノキチュウ)の世界へ ー 扉
高野山開創1200年特別企画展 「いのちの交響 ~空海の地で会う日・韓現代美術~…
戦争するのは、人間だけ
高野山開創1200年特別企画展
「エノチュウ」の作品に思うこと
団地共同組合神戸木工センター 伝統ある「神戸洋家具」の技術を伝えたい
兵庫県医師会の「みんなの医療社会学」 第五十二回
耳よりKOBE 日本・ハンガリー交流のより一層の充実に向けて 駐日ハンガリー大使…
海文堂最後の店員がまとめた 『海の本屋のはなし−海文堂書店の記憶と記録』出版
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第十八回 兵庫ゆかりの伝説浮世絵
触媒のうた 54
神戸のバーめぐり KOBE OLD & NEW vol.9
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