2015年
3月号
3月号
五斗長垣内(ごっさかいと)遺跡 弥生時代後期の建物跡や出土品が多数発見
今からおよそ1800~1900年前の弥生時代後期に鉄器づくりを行っていたムラの跡。2004年、淡路島全島を巨大台風が襲った。その復旧のための遺跡調査の際、農地だった地面の下から、弥生時代後期の建物跡や出土品が多数発見された。
発掘調査で発見された23棟の竪穴建物跡のうち、12棟で鉄器づくりを行っていたことが判明。100点を超える貴重な鉄製品をはじめ、多数の石製鍛冶工具類なども発掘された。当時最新の技術を有した彼らは、周辺の地域でも大きな役割を担っていたと考えられる。
五斗長垣内遺跡は、当時の鉄器作りを詳しく知ることができる遺跡として、平成24年には国史跡に指定され、地域と行政による保護・活用事業が開始された。現在では公園整備も進み、遺跡横にある活用拠点施設で、弥生の森の育成事業や、復元された大型鍛冶工房での鍛冶体験なども開催。日本の始まりの地・淡路島の新たな名所として期待されている。
五斗長垣内遺跡
淡路市黒谷1395-3番地
Tel.0799-70-4217
開 館 9時00分~17時00分
休館日 月曜日(祝日の場合は翌平日)
年末年始(12月28日~1月3日)
入館料 無料