2015年
11月号
谷崎の書斎を再現したコーナー

文豪の世界と地域文化を継承する 芦屋市谷崎潤一郎記念館

カテゴリ:文化・芸術・音楽

 谷崎潤一郎(1886-1965)は東京で生まれ、関東大震災後に関西に移り住む。阪神間に邸宅を構えた谷崎は旺盛な執筆活動を続け、伝統的な日本の美意識に根ざしつつ人間の本質に迫るその世界の魅力は、今も国内外で高い評価を受ける。
 記念館は谷崎文学を継承し、地域文化に貢献することを目的として1988年にオープン。特別展・常設展、ロビー展を通して、谷崎を取り巻く文化を広く紹介する。2015年は谷崎の没後50年、2016年は生誕130年にあたり、「文豪は時空を超えて」を共通テーマとしてより多彩な企画に取り組む。

谷崎の書斎を再現したコーナー


谷崎好みの日本庭園に紅葉が映える



小出楢重による『蓼喰う虫』挿絵原画(「秋の特別展」での展示)


芦屋市谷崎潤一郎記念館

芦屋市伊勢町12-15 TEL.0797-23-5852
秋の特別展 
大谷崎と挿絵の世界 ~楢重・松篁・棟方など~
小出楢重、上村松篁、棟方志功ら、谷崎文学の美的世界を彩った挿絵の視点から作品を捉えなおします。
■会期 12月6日(日)まで開催中
■休館 月曜日(祝日の場合は翌日)
    展示入替え期間(12/7〜12/11)
    年末年始(12/28~1/4)
■時間 10:00~17:00(入館は16:30まで)
■料金 一般400円、65歳以上200円
    高大生300円、中学生以下無料

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〈2015年11月号〉
神戸の粋な店 伊藤グリル
ALL NEW JAGUAR XF
特集 ー扉 阪神間モダニズムと住まい
日本の生活を大きく変えたマイルストーン
阪神間モダニズムを育んだ3つの川 夙川、芦屋川、住吉川
茅渟の海を望む地 山芦屋の歴史と価値
山芦屋は「建築博物館」
山芦屋に佇む、村野藤吾の名建築 中山悦治邸
緑あふれる住宅地 夙川の起点となった香櫨園
ネオ・ゴシック様式の聖堂 カトリック夙川教会
随所に施された何気ない「上質」 旧山本家住宅
生活をアートに変えるエスプリ 浦太郎邸
「日本一の長者村」 財界人たちが邸宅を構えた住吉村
阪神間モダニズム邸宅の傑作 旧乾邸
阪神間モダニズムの一角を 形成した〝住吉〟
日本経済を動かした、地域コミュニティ「観音林倶楽部」
日本の発展に尽くした実業家 平生釟三郎
「阪神間モダニズム」ゆかりの美術館をめぐる ―扉―
大谷竹次郎の邸宅庭園と美術コレクションを公開 西宮市大谷記念美術館
文豪の世界と地域文化を継承する 芦屋市谷崎潤一郎記念館
安井武雄の建築思想が息づく私邸跡 公益財団法人山口文化会館 滴翠美術館
俳人・高浜虚子の作品と出会う 虚子記念文学館
国宝・重要文化財を含む貴重なコレクション 白鶴美術館
村山龍平が後世に遺そうとした古美術 香雪美術館
女流画家の夢がつまった小さな美術館 世良美術館
秋の神戸観光 半日で行って帰れる 紅葉スポット!「神戸市立須磨離宮公園」
秋の神戸観光 世界の森の紅葉を楽しもう 「神戸市立森林植物園」
秋の神戸観光 高山ならではの紅葉の美しさ 六甲高山植物園 他
街全体が歴史によって刻まれた 建築・住居学の実物大教科書
国際都市神戸にふさわしい環境
地域の人たちの温かさと 豊かな自然に囲まれて
国際ロータリー第2680地区 神戸西ロータリークラブ 心の「四季節」便り
連載コラム 「第二のプレイボール」Vol.9
兵庫県医師会の「みんなの医療社会学」 第五十五回
神戸のカクシボタン 第二十三回
草葉達也の神戸物語
神戸鉄人伝(こうべくろがねびとでん) 第71回
第二十一回 兵庫ゆかりの伝説浮世絵
触媒のうた 57
有馬歳時記 有馬 “ニューオープン” へてから 有馬温泉店