2015年
12月号
12月号
湊川神社
「楠公さん」に手を合わせ、希望に満ちた新しい時代を
今では、神戸っ子からは“楠公さん”と親しまれている湊川神社。智・仁・勇の三徳を備え、忠誠の名将と仰がれた楠木正成公をお祀りする。楠樹で覆われた境内は、周辺の喧騒から隔絶され、まさに都会の中のオアシス、聖地というに相応しい場所。
水戸光圀公により建立された、正成公墓碑「嗚呼忠臣楠子之墓」には吉田松陰、坂本龍馬ら勤皇の志士らがこぞって参拝し、篤い崇敬を注ぎ、楠公崇拝は、明治維新の精神的支柱となった。その後、明治元年(1868)の明治天皇の御沙汰により、神社が創建された。
正成公の御盛徳に由縁した、除災招福・開運厄除・家内安全・情報業、流通業繁栄・夫婦円満などのご利益も多く、三が日には、100万人以上が全国から参拝に訪れる。
正月三が日のみ可能な殿内参拝は人気が高く、全国著名画家の奉納天井画が絢爛豪華で圧倒される。また、段威腹巻など、国重要文化財も展示されている宝物殿では、元日から新春特別展を開催(入館料300円)。
湊川神社
TEL.078-371-0001
神戸市中央区多聞通3-1-1