2015年
12月号
神戸市民から「長田さん」と呼ばれ親しまれる

長田神社

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神戸市民より「長田さん」の愛称で親しまれる

 商工業や産業の守護神で、「恵美主さま」「福の神」とも讃えられる事代主神(ことしろぬしのかみ)をご祭神として祀る。西暦201年、神功皇后が武庫の水門で「吾を長田の国(現在の神戸市中部)に祀れ」とのご神託を受け創建したと日本書紀に伝わる、由緒ある名社である。2001年で御鎮座1800年を迎えた。
 神戸市民からは「長田さん」と親しまれ、神戸市民の心の拠り所となっている。阪神・淡路大震災の際には甚大な被害を受けたが、震災当日から臨時避難所となり、約1ヶ月の間に約150名の被災者が居住した。境内は連絡場所、炊き出しの拠点として解放され、地域社会への貢献の一端を担った。
 毎年2月に行われる「追儺式神事」は、鬼たちが神々に代わって全ての災いを払い清め、清々しい新年の到来を祈って踊る行事で、室町時代から続く歴史があり、県の無形民俗文化財に登録されている。ご本殿裏にある楠宮稲荷社は、大楠の御神木や、病気平癒のご利益でも知られている。

神戸市民から「長田さん」と呼ばれ親しまれる


毎年、正月三が日には、多くの参拝客で賑わう


神戸市指定の天然記念物に指定される楠


楠宮稲荷社裏の楠の巨木は、古来より御神木と仰がれている


全国でも稀な痔病平癒の赤えい絵馬


追儺式神事は、県指定重要無形民俗文化財に指定されている


長田神社

神戸市長田区長田町3-1-1
TEL.078-691-0333

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