7月号
神戸新開地 喜楽館|7月11日(水)いよいよオープン!
約40年ぶりに、神戸に笑いの殿堂が帰ってくる。神戸新開地・喜楽館は、関西では大阪の繁昌亭に並ぶ上方落語の定席寄席として注目を集める存在になりそうだ。場所はかつて浅草と比肩するほど賑わった芸能の街、新開地で、駅からも好アクセス。真新しい建物は神戸らしいモダンさをまといつつ、1階2階合わせて200席ほどと落語を楽しむにはちょうど良いスケール。舞台との距離感が近く、笑いのスパイスとなる噺家のちょっとした所作もダイナミックに伝わってくる。
昼は落語の定席で上方落語の真髄を味わえるほか、漫才やマジックなども交えて笑いの世界へ。夜は東西の落語はもちろん、音楽やダンスなどさまざまな催しのほか、貸館にも対応する。残念ながら桂文枝、桂福團治、桂文珍、笑福亭鶴瓶、桂春團治と続くこけら落とし特別公演はすでに完売しているが、お盆前までは日替わりでさまざまな落語家が自慢の芸を見せてくれる。以降は週替わりのプログラムが組まれる予定。
新開地とかけて貯金ととく。そのココロは…高座(口座)に夢が詰まっています!
おあとがよろしいようで…。
初めての方もお気楽に
桂 三ノ助 さん
喜楽館設立のきっかけは2014年の正月、当時上方落語協会長だった私の師匠、六代桂文枝の「神戸あたりにも上方落語の定席を」というひと言でした。新聞に載ったその発言を、新開地の商店街のメンバーが目にしたことから実現したのです。私も上方落語協会の建設委員のメンバーとして立ち上げに関わってきました。設立に向けさまざまな苦労がありましたが、開館を迎えたいまは楽しみしかありません。
私は神戸出身なんですが、地元に寄席ができるなんて噺家になった頃には考えられなかったことです。昔は演芸の定席があったそうですが、それを知らない世代ですので、嬉しいですね。ここは高座と客席が近く、お客さんの反応がよくわかる距離感なので、やりやすいと思います。みなさまにお楽しみいただけるよう、我々も精進して腕を磨いていかねばなりません。
神戸の方にもぜひ高座を楽しんでいただきたいという思いでいっぱいです。落語は敷居が高いと思われがちですが、そんなことはありません。落語通はもちろん、落語を聞くのが初めてという方でも楽しめる雰囲気ですので、ぜひ一度見物がてら、気楽=喜楽にご来館ください!
桂 三ノ助
1971年生まれ。
滝川高等学校卒業、神戸学院大学経済学部卒。
1995年入門。
桂 三ノ助さん 出演予定
7月11日(水) 夜席(18:30~)第1回 桂文枝・笑・SHOW
7月13日(金) 夜席(18:30~)第1回 神戸の落語家・ベッコの会
7月18日(水) 昼席(14:00~)
8月 1日(水) 夜席(18:30~)進化一落語会
8月11日(土・祝) 夜席(18:30~)桂三ノ助独演会
神戸新開地・喜楽館 (新開地まちづくりNPO)
TEL.078-576-1218
新開地駅下車徒歩約2分
(新開地商店街本通りアーケード)