2015年
1月号
1月号
芦屋を歩く(10) 芦屋神社
千年もの昔から鎮守神として、この街と地元の人たちを見守り続けて
初詣に始まり、春の桜祭、秋祭、日々のお参りにと、芦屋神社は多くの地元の方々に親しまれている。歴史の中で幾度も戦場になり、焼き打ちに遭ったこともあるが、その度に地元の力で再建されてきた。芦屋を常宿としていた巨人軍の長嶋茂雄さんが、トレーニングを兼ねて来られ、市民に気さくに声をかけていたというのも有名な話。
創建は定かではないが、少なくとも古墳時代後期から飛鳥時代にはこの地は聖地だったと考えられる。主祭神・天穂日命(あめほひのみこと)の磐座(いわくら)が六甲山近くにあり、ここから出雲に向かったと言われている。昨年は高円宮家の次女・典子さまと出雲大社権宮司・千家国麿さんの婚礼が整ったこともあり、縁結びを求めてお参りに来られる方も増えているようだ。
「私は4年前、芦屋神社宮司に就きましたが、子どものころからよく遊びに来る機会があった芦屋は親しみのある街です。開発が進み、当時とはかなり変わりましたね。でも、普通は行政が規制をかけるものですが、芦屋は市民が豊かな自然や住環境を維持しようと規制をかけ、一人ひとりが努力しておられます。そのお陰で独自の芦屋文化が保たれ、住みよい街の雰囲気がつくられているのでしょうね。」と山西宮司は話す。
芦屋神社
芦屋市東芦屋町20-3
TEL:0797-34-1833
http://www.ashiyajinja.or.jp