2018年
3月号
3月号
すし 季節一品 鯛のたい|神戸の粋な店
季節の魚がいつでも美味しい
メニュー豊富な魚料理屋さん
大阪で長年、寿司職人の経験をもつご主人の森本芳弘さん。神戸本山へやって来た当時はなかなかお客さんも来てくれず大変だったそう。ところが17年目の今では、芦屋や住吉からタクシーでやって来るファンも大勢いて、いつも賑わう魚料理屋さんです。店名の「鯛のたい」は魚の胸びれ根元にある魚の形をした骨のこと。オープン時に何にしよう、自分の名前を付けるのも気が進まないなあと考えていたら、夜中にふと思いついたとか。いつも魚のことで頭がいっぱいの森本さんらしいエピソードです。
刺し身、寿司をはじめ揚げ物、焼き物など季節替わりと日替わりのメニューが豊富にあり、とても丁寧できれいな盛り付けが、同じ料理の仕事をする者として勉強になります。奥様が担当する揚げ物や焼き物は加減がとても上手で、刺身の合間にいただくのに最高。お寿司も美味しくて締めに季節の魚をいただくのが好きです。冬はお店で干して炙るフグのヒレの焼き具合がちょうど良くて、森本さんとの魚談議を楽しみながらついついヒレ酒が進み飲み過ぎることも(笑)。一年中、魚のことはお任せしておけば間違いなし!そろそろ春。どんな美味しい魚を食べさせてくれるのか楽しみです。
■鯛のたい
神戸市東灘区本山南町6‐7‐27
TEL.078‐453‐2581
営業 17:00~22:30(LO22:00)、日祝17:00~22:00(LO21:30)
定休日 水曜日
【推薦人】
欧風料理 シェ・Yamato オーナーシェフ
本田 大和 さん