10月号
美容室エリザベス リニューアルオープン
神戸で70年、愛され続けるエリザベスの“品と格”
住吉にヘアサロンを構える美容室エリザベスが、来年70周年を迎えるにあたり、9月1日にリニューアルオープン。「長年お付き合いのあるお客様が気持ちよく通い続けられて、新しいお客様も気軽にご来店頂けるサロンづくり」をテーマに、「今いちばん時代の波に乗っている方に声をかけ、デザインをして頂きました」と、店長の西谷香保里さん。
先代の八木宇多子さんが急逝後、長男の八木隆幸さんが代表取締役に就任。東京・青山のヘアサロンで修業後に独立し、芸能界などにも多数顧客を持つほど人気のヘアメイクデザイナーである長女の香保里さんは、現在も月に一度は東京に行き、予約待ちのお客様を手がけている。
そんな2人がサロンの内装デザインを任せたのは、インスタグラムで総フォロワー数8万人を誇る人気インテリアデザイナーズ集団『JURA FURNITURE』。デザイナーの古澤純さんはエリザベスをリニューアルするにあたって創業70年の品と格を重んじて、お客様の層が60代~80代の方が多いことや、元々あった思い出の家具や照明などを極力生かしつつ、ラグジュアリーなリゾート感を取り入れた、最新の「Boho」スタイルを展開。例えば、サロンのエントランスにあった印象的な形の椅子は、ある世代の方にはレトロで懐かしいと感じる、映画『エマニエル夫人』のラタンチェア。しかし若い世代から見ると逆に最先端で新しく感じるといい、記念撮影やSNS用のお写真を撮るお客様も多い。かつて庭だった場所には新たにテラスを造り、「私がお母様の施術中は、スタッフがテラスでお子様とシャボン玉なんかして遊んだり。お母様は他のお客様にも気を使わず、窓越しにお子様を見ながら安心して施術を受けていただけます」と、自身も1児のママである香保里さん。
「私たちエリザベスは『弱酸性美容法』などの安全な商材をはじめ、常に“本物”にこだわってきました。以前、ファストファッションやファストフードが大流行していた時代は、ヘアサロンも中身よりとにかく安価なことが求められていました。けれども原点回帰といいますか、最近また、高価だけれど長く着られる服が選ばれるようになり、安心安全を求めてオーガニック食材を選ぶ方が増えてきました。サロンに来られる新しいお客様も、良い商材や本物を求めてご来店下さる方が増えました。今回の内装デザインもそんな私たちのお客様に対する想いを汲んで、形にして下さった古澤さんに心から感謝しています」。母の後を受け継いだ2人は当初は何もかもが不安で、今いるお客様のためにも、変化せず昔のままでいる事が誠意だと思っていた時期もあった。けれども「逆にお客様の方が、新しい事を求めてくださっていました。その時、変化する事を恐れてはいけないと確信しました。そもそも美容室にご来店下さる方は今よりも良い変化を求めていらっしゃるものですからね。私は東京と神戸を行き来していますが、両方のお客様に良い刺激を与えていけるよう今後も挑戦し続けます。エリザベスが70年続けてこれたのは本物を信じ、“品と格”を大切にしてきたからです。その“品と格”は全て、美しい人格と品のある弊社のお客様が作ってくださったものです」と香保里さん。彼女は以前より国内外2つの会社が創り上げた“革新”をモットーにしているという。「もとは馬具工房だったエルメス、そして花札のメーカーだった任天堂、時代が変わったときに、それぞれが以前の馬具や花札ではなく、カバンや財布、ゲーム機などを発売し、革新しながら大きくなってきたことは有名です。エリザベスも、伝統の上で革新を続けていきたいと考えています」。
ヘア&フェイス エリザベス
神戸市東灘区住吉本町2-10-42
078-851-6388(予約優先制)
営業 9:00~18:00
定休日 月曜日・第3火曜日 駐車場 2台
JR神戸線、六甲ライナー「住吉」駅下車、徒歩約2分
http://www.kobe-elizabeth.co.jp/