6月号

TSUKEMEN 『Your Favorite CLASSIC』
TSUKEMEN
ピアノ SUGURUさん
ヴァイオリン KENTAさん
ヴァイオリン・ヴィオラ TAIRIKさん
僕たちの「好き」を奏でます。
あなたの「好き」を探しにきてください。
Wヴァイオリン&ピアノのアンサンブル・ユニットTSUKEMENのコンサート・ツアー 『Your Favorite CLASSIC』が始まりました。クラシックは音楽大学出身の3人のルーツであり、3人を繋ぐ音楽。TSUKEMENの「好き」を詰め込んだコンサートになっています。7月4日に神戸公演が行われる神戸新聞松方ホールにて、ツアーへの思いを聞きました。
変わらない目標「クラシックの良さを伝えたい」
Q.2026年度のツアーが始まりました。オールクラシックのコンサートですね。
SUGURU 「待ってました!」という声が多くて驚いています。ここ数年、『月光』や『ラ・カンパネラ』を弾いたときに「TSUKEMENらしいね」という感想が増えてきたので、クラシックを求められてるのかな…とは思ってはいたのですが。
KENTA コンサートでは、昔は前列の席にいたお客さんたちが、最近は遠くに座っています(笑)。「近くで見たい!」から「いい音で聴きたい!」に変わってきたみたい。
SUGURU クラシックのお客さんは、中央通路の後ろの席を好むんです。音の響きの良さで選ぶとそこになるんですね。それをファンの皆さんが、教えられたわけでもなく、時間をかけて探り当てたということ。人の感覚ってすごいですよね。
「このホールは響きがいいよね」とか「ピアノの低音がよく聴こえる」とか、以前は聞かれなかった感想をいただくこともあります。
KENTA 僕たちのアンサンブルも進化しているように、お客さんも進化しているんでしょうね。一緒に成長している感じがしてうれしいです。
Q.セットリストは、SUGURUさんのご担当ですね。KENTAさん、TAIRIKさんのリクエストも入っているのですか。
KENTA 毎回お任せです。今回は「クラシックをやりたい」とだけ伝えました。
TAIRIK 僕も曲についての希望はまったくないです。お任せ。その方がむしろ楽しみです。
KENTA 「クラシックをやろう!」という気持ちが一致してるからそれで十分。話し合うことも特になかったけれど、演奏したい曲ばかりです。
SUGURU 僕は2人の趣味趣向を知っているし、普段から音楽の話はしているので、どんな曲に興味があるのかをリサーチできてる。変な選曲はしていないはず…。
TAIRIK いい音楽を聴いたり、いい情報があったら話したくなるから。僕も2人の興味が今どこに向いてるかは、なんとなくはわかってるつもり。
KENTA 僕たちのルーツはクラシックなので、クラシックはいつだって僕たちの気持ちの中にある。それはずっと変わらない共通点です。
SUGURU どのジャンルも聴くけれど、ふとした時クラシックを聴いてるよね。2人は特にヴァイオリニストの演奏をよく聴いていて、Instagramを見てもそれがよくわかる。
Q.普段からお互いの音楽を知ろうとしている。いい関係ですね。
SUGURU そうですね。セットリストを任されるようになってから、不思議と自分の欲望ではなく、2人が気持ちよく演奏できる曲を考えるようになりました。どんな曲が僕たちに合うか、今では僕が1番わかっているつもり。
任せてもらって、“自分先”じゃなくなった。スタイリストが自分だけカッコイイ衣装を着ていたらカッコ悪いでしょ。そういうことだと思うんです。
KENTA 「任せるよ!」には信頼と期待があるわけだから、誰よりも頑張らなきゃいけなくなるよね。感謝しています。
TAIRIK 僕はグッズ担当なんですけど、僕の「好き」よりTSUKEMENの名前で出すのはどうか、2人はどう思うかを考えます。
演奏も同じことが言えるんですよ。弾きながら「こんな感じはどう?」って。
SUGURU 僕も同じく。客席には伝わらないくらいの細かいテクニックを入れて、それがこの2人にわかってもらえるとうれしい。
「今のどう?」「ね、気づいた?」「いいグルーブでしょ?」みたいな気持ちで、チラッと2人を見る。「おっ、いいね!」って顔してるとサイコーなんです。
KENTA 弾いていて「あ〜気持ちいい〜!」って思うのはそういう時。ピアノが僕らを“弾かせてくれる”。
SUGURU 小さな遊び心ですけど、そんな時はきっといい演奏ができていると思います。
KENTA 長い間、応援してくれてるファンの方たちには伝わってるんでしょうね。
小さくてもどこかに「いいな」と感じるものがあって、また「いいな」を求めにコンサートに来てくれて、それがそのうち「好き」になって、「クラシックもいいね」につながっているんじゃないかな。
現代人は長い曲を嫌うとか聞くけれど、きっかけがあったら聴くと思いますよ。僕たちがその一端を担えたらいいですね。
TAIRIK 純文学を読む人って、読書好きの中でも1万人くらいらしいです。クラシックも同じだと思うんですよ。クラシックを最初から最後まで聴ける人ってそんなにいないんじゃないかな。聴こうと思う人がいるならまずはそれでいい。「クラシックもいいね」って思ってくれたら最高。
Q.リストには名曲がズラリです。聴きどころは?
SUGURU まずは、ヴァイオリンとピアノの音。美しい音色を聴いてください。特にヴァイオリンの音を聞く機会って、ピアノほどはないと思うんです。
KENTA オーケストラには何人もいるんだけどね。
リラックスして名曲の美しさを感じてください。
TAIRIK 深層心理的に「心地いいな」「なんかいいな」って感じてほしいですね。そのあとで「曲がいいな」「クラシックっていいな」って思ってもらえたらもっといいです。どこかで聴いたことがある有名な曲ばかりだし、「いいな」はどこかできっと感じるはずです。
KENTA 「なんかわからないけどいいな」っていいよね。それって確かな気持ちだから。興味があればそこからコアに入っていけばいい。
今回のタイトルは『Your Favorite』なので、僕たちが演奏するメインディッシュの中で、自分のFavoriteを見つけてくれたらいいですね。
コンサート後に「あなたはどの曲が好きだった?」と聞きたいです。
TAIRIK どれかな。迷うな(笑)。
美しいメインディッシュを出しますので、どうぞ召し上がってください。
photo.黒川勇人 text.田中奈都子

TSUKEMEN
ピアノ SUGURUさん
ヴァイオリン KENTAさん
ヴァイオリン・ヴィオラ TAIRIKさん
公演情報
TSUKEMEN
『Your Favorite CLASSIC』〜神戸公演〜
日時:7月4日(土)14:00開演
会場:神戸新聞松方ホール
演奏予定曲:
☆ラ・カンパネラ(パガニーニ=リスト)
☆月光(ベートーヴェン)
☆新世界(ドヴォルザーク)
☆死の舞踏(サン=サーンス)
☆月の光(ドビュッシー) ほか
https://kyodo-osaka.co.jp/search/detail/12240

SUGURU
ピアノ
1985年12月8日生まれ。広島県出身。4歳からピアノを始める。桐朋学園大学音楽学部卒業 同大学研究科修了。

TAIRIK
ヴァイオリン・ヴィオラ
1984年8月11日生まれ。長野県出身。4歳からヴァイオリンを始める。桐朋学園大学音楽学部卒業 同大学院修了。

KENTA
ヴァイオリン
1984年10月24日生まれ。熊本県出身。5歳からヴァイオリンを始める。東京音楽大学卒業。












