2月号

時を旅する、古い酒蔵のミュージアムへ/沢の鶴資料館/灘区大石南町
西郷の雄、沢の鶴の歴史を今に伝える沢の鶴資料館は、昔の酒蔵をそのまま活用。阪神・淡路大震災で倒壊したが、3年7ヶ月の歳月を経て再建された。てこの原理で酒を絞った槽場や、麹を育てた温室の麹室もリアルに再現され、人の背よりも高い大桶がズラリと並ぶ様は壮観。蔵人の息づかいが聞こえてきそうだ。
見学のあとは、ミュージアムショップで試飲とお買い物を。ここでしか入手できないオリジナル原酒は絞ったままで加水なし、酒本来の風味に満ちている。この時期の一押しの「初生(はつなま)原酒」は、昨秋の新米を仕込んだ原酒。「旨みそのまま10・5」シリーズは、飲み応えと軽やかさを両立した革命的なお酒。麹を純米酒規格の2倍以上使用する製法は特許を取得している。
酒粕の販売はこの時期のみで、地元のリピーターも多い。酒粕に1年半も漬け込んだ奈良漬も人気。

まるで蔵人の息づかいが聞こえてきそうな館内。貴重な道具の数々が、歴史の深さを物語る

かわいいラベルの「特別純米酒 神戸」は、お土産に好適720ml:¥1,200

「旨みそのまま10.5 山田錦」は、低アルコールでありながら驚きの旨みとコク720ml:¥1,000(左)。
右は、「米だけの酒旨みそのまま10.5」
1.8ℓ:¥1,370
※ミュージアムショップでの販売価格(税込)

「資料館オリジナル原酒」はミュージアムショップのみで販売の
レアなお酒720ml:¥1,000

(右)知る人ぞ知る沢の鶴の酒粕は期間限定。春には売り切れるとか
200g:¥200 1kg:¥700
(左)胡瓜・守口大根・西瓜は18ヶ月、瓜は13ヶ月漬け込んだ奈良漬

資料館でしか手に入らない商品も並ぶミュージアムショップ

兵庫県の重要有形民俗文化財に指定される昔の酒蔵「沢の鶴資料館」

沢の鶴資料館
神戸市灘区大石南町1-29-1
[営]10時〜16時
[休]毎週水曜日、
盆休み(8月中旬1週間)、
年末年始
入館無料
TEL.078-882-7788
http://www.sawanotsuru.co.jp/