出張着付けで、どこでも和装ウエディング『おうち婚』

ブライダル, 神戸

　「古き良き日本文化である着物や和装を通じて世の中に新しい明かりを灯していきたい」
そんな想いで活動している女性たちがいる。彼女たちが提案するのは『おうち婚』。
　希望の場所に専門の着付スタッフがうかがい、和装での結婚式をサポートする。生まれ育った自宅でのお式、家族が入院している病院での和装おひろめ、思い出の場所での後撮りなど、きめ細やかな対応が可能だ。
　『おうち婚』をプロデュースする〝アカリタス〟は花嫁着付の資格をもつ４人の中心メンバーからなる。出張での着付け、ヘアメイクのほか、白無垢や色打掛、引振袖などの花嫁衣裳のレンタルも受け付けている。
　実際に自宅での婚礼をサポートしたメンバーは「自宅でのお仕度なので、ご家族にゆっくり見ていただけて、最後の打掛をお母様に掛けていただいたり、ご近所の方がお祝いにのぞきに来てくださったり…本当にわきあいあいとした雰囲気でした」と、話す。
　「結婚式や披露宴というと、お友達や会社の同僚たちを招いてというケースも多く、家族は裏方でした。しかし、『おうち婚』でプロデュースするお式は、ご本人が生まれ育ったご実家で、家族が中心となる、とても心温まるものです」。それ以外でも、寝たきりのお祖母ちゃんにも見てもらえる場所で、といった希望や後撮りのみといった希望、思い入れのある神社での和装撮影など様々な要望に応えてきた。
　「白無垢や打掛などの和装は、レンタル料も高いし…とあきらめた方も多いはず。でも私たちは、和装を身近なものにしたいと活動しているので、料金もお手頃。二次会や撮影のためだけのお着付、七五三やその他さまざまな晴れの日の出張着付けなど、どこにでも伺います」。
　お衣裳はフランスのジャパンフェアに出展された打掛など、多数の中から選ぶことができる。
　インスタグラム等SNSによってそれらの伝統的な和装文化を世界に発信することも心がけている。

両家のご家族が見守る中、自宅で着付け。
特別な日の思い出がより深くなる

長田神社での後撮りの様子。ゆかりのある神社にも対応

プロのカメラマンによる撮影で、見慣れたご自宅が写真館に

専門の着付けスタッフが、さまざまな要望を
きめ細やかにサポート

お祖母ちゃんのために、「おうち婚」をするケースも

アカリタスの4人のメンバー。左から井藤幸代さん、大澤奈巳さん、大橋瑞代さん、山路雅子さん

職人の伝統技が光る婚礼衣裳。インスタグラム等のSNSで、日本文化を世界に発信する