10月号
KOBE PROGRESS Vol.10|「活気ある港町・神戸」現在進行形の魅力を、肌で感じていただきたい
神戸青年会議所
財務規則委員会
伊田 昌玄さん
株式会社IDA Company
―神戸JCに入会したきっかけについてお聞かせください。
父が神戸JCOBで、幼い頃から家族会などに参加して親しんできたため、私にとって入会はごく自然な流れでした。昔から「神戸で経営者になるなら全員が入るものだ」と言われて育ってきたような空気感もありましたね。子どもの頃に見た、地域のために熱く活動する大人たちの姿がとても格好良く映っていたのを覚えています。地元への愛着と経営者としての登竜門という意識が重なり、父と同じように地域に貢献したいという思いで入会を決意しました。
―財務規則委員会の活動について教えて下さい。
各委員会が企画する事業に対し、計画・決算の段階で予算やコンプライアンス面を精査し、成功を下支えする役割です。見積書一枚から予算書と企画全体の整合性まで細かく確認するため、当委員会は全議案に目を通します。厳しいチェックを行う裏方の作業ですが、この過程が各事業の質を担保し、組織を守ることにつながります。どの委員会よりも神戸JC全体の動きを俯瞰できるため、新入会員にとっては当会の活動を最も早く深く知ることができるのが大きな特徴です。
―コンプライアンスの遵守において、とくに注視していることはございますか。
約70年の歴史を持ち、神戸市の4大経済団体に数えられる公益性の高い団体だからこそ、地域や行政からの「信頼性」を高めることを最も注視しています。世情やトレンドに合わせて、振る舞いや書面のルールを常にアップデートし続けることが不可欠です。例えば、社業では機会の少ない著名人への出演依頼なども扱うため、そこでの契約や注意点を考えること自体が、私自身にとっても新しい経験になっています。この徹底した意識こそが、神戸JCというブランドを守る基盤だと考えています。
―10月の全国大会では、委員会としてどのような役割を担いますか。
例年にない規模となる全国大会の議案に対し、予算やコンプライアンスはもちろん、運輸や警備に至るまで幅広く精査を行っています。非常に膨大な資料で、計画議案に目を通すだけで4人がかりで3時間、さらに精査に4時間を要したほどです。しかし、この緻密な確認作業こそが、全国から集まる皆様を安全にお迎えするための要となります。大会を大成功に導き、神戸の魅力を存分に伝えるための強固な基盤を作る裏方として全力を尽くします。
―全国大会では全国から集まるJCの仲間に、神戸のどのようなところを見てもらいたいですか?
阪神・淡路大震災は市の財政にも大きな影響を与えましたが、約30年が経過し、近年はまちづくりへの投資が形になって実感できるようになりました。幾多の困難を乗り越えてきた神戸の街が、今また新しいフェーズへと進む予感があります。だからこそ今回の全国大会では、「復興を遂げた神戸」というこれまでの文脈だけでなく、「活気ある港町・神戸」としての現在進行形の魅力を、全国の仲間に肌で感じていただきたいと強く願っています。
― JC活動はご自身の社業に活かされていますか?
25歳で入会、29歳で独立し、40歳の今年で会社は11期目を迎えますが、社業が毎年着実に成長できているのはJCでの経験のおかげです。会議手法や他団体との共創など、ここで学んだことのすべてを実践してきました。特に大きかったのは、かつて「自分が人一倍頑張る」ことに意識が向いていた私が、30代のうちに「どう人に動いてもらい、協力してもらい、チームとしてのパフォーマンスを上げるか」という組織の力に気づけたことです。これは経営者として何よりの財産になっています。
― JCの魅力とは?
自分の好みや計画で環境を取捨選択できないところが、しんどくもあり、最大の魅力でもあります。人はつい得意なことや興味のあることに偏りがちで、それでは成長も経験も、一面的になってしまいます。人間として、経営者として総合力を上げるには、単年度制という縛りの中で、半ば強制的に与えられた役職に苦手であっても一年間邁進する経験が非常に貴重です。その泥臭い過程があるからこそ、本物の成長と地域への貢献、そして一生の仲間が得られるのだと思います。
―今後の神戸の街への期待をお願いします。
自然環境、都会的なシティ感、ビジネスのしやすさ、国際性など、あらゆる魅力のバランスが非常に高いのが神戸です。私自身、神戸で設計事務所と工務店を経営していますが、実際に他県から移住を希望される方からのご相談が増えており、今後さらに移住者は増えると確信しています。「旅する神戸」ももちろん素晴らしいですが、日々の暮らしの中に豊かさがある「暮らす神戸」の魅力を、私は誰よりも愛していますし、これからも期待しています。
―同世代で神戸JCに興味のある方へのメッセージがあればお願いします。
私自身は間もなく卒業を迎える世代ですが、これから入会を考える若い世代の方にお伝えしたいのは、何歳で入会しても必ず大きな機会と成長が待っているということです。そしてその「成長の濃度」は、どれだけ時間と情熱を注いだかに完全に比例します。一番もったいないのは、少しだけ関わって、しんどさだけを味わい、成長を得る前に立ち止まってしまうこと。せっかくなら思い切り飛び込んで、本気の挑戦をしてほしいですね。
―お忙しいと思いますが、ご自身のリラックス方法があればお聞かせください。
植物を育てることです。辛いことがあった時、あるいは深く集中したい時に植物の世話をしています。きっと私にはしんどいことが多かったのでしょうね(笑)、今では自宅も事務所も植物だらけです。最初は1株だったものが、手入れをするうちに50株、100株と増えていき、気づけばまるで公園のような空間になっています。植物の成長に静かに向き合う時間が、私にとって最高のリフレッシュです。
― 今、熱中していることがあればお聞かせください。
JCの卒業が視野に入ってきた今、自分の40代の人生と、社業の今後の計画を練ることに熱中しています。JCで学んだ圧倒的な計画力を活かして、たくさんの企画書を書き溜めているところです。とことん、それこそ異常なほど細かく計画を作り込むプロセスを教えてくれたJCには本当に感謝しています。来年以降の自分の人生、そして自社がどう成長していくのか、今はその緻密な計画を立てるのが楽しくて仕方ありません。





神戸青年会議所の活動をご覧いただけます
■お問い合わせ先
事務局/⼀般社団法⼈ 神⼾⻘年会議所
〒651-0083 兵庫県神戸市中央区浜辺通4-1-23
三宮ベンチャービル108号室
■TEL:078-855-8329 ■FAX:078-855-8175
https://kobejc.or.jp/












