11月号
老祥記、創業111周年の新たな一歩
創業111周年を迎える老祥記が、11月11日にリニューアルオープンする。建物は変わっても、変わらないものがある。豚饅の味、職人の技、そして「街と共に繁栄する」という想い。南京町のシンボルとして歩んできた老舗が新たな一歩を踏み出す。その想いを四代目の曹祐仁氏に聞いた。
なぜ今、建て替えるのか
1915年の創業以来、南京町で営業を続け、現在の店舗は築44年。阪神・淡路大震災も乗り越えてきましたが、建物の老朽化が進んだことに加え、創業111周年という節目と社内の事業承継のタイミングが重なったことから、建て替えを決断しました。2025年1月31日に旧店舗での営業を終え、約1年10カ月かけて新社屋が完成しました。
創業111周年の11月11日
豚の鼻の2つの穴が数字の「11」に見えることから、11月11日を「豚饅の日」に制定。「KOBE豚饅サミット®」を2011年11月11日にスタートさせるなど、「11」という数字を大切にしてきました。今回も創業111周年を迎える歴史的な節目に関われることを嬉しく思います。
新社屋はどんな建物?
4階建ての新しいビルは、1階が店舗、2階と4階はオフィスとして使用。3階は、地域に開かれた多目的スペースとしての活用を検討中です。設計でこだわったのは、老祥記の伝統を建物でどのように表現するかという点です。南京町のランドマークともいえる場所だからこそ、ただ目立つだけの現代的な建築ではなく、街並みとの調和、老祥記らしさ、そして新たな象徴性とのバランスを大切にしました。コンセプトは「モダンチャイナ」。上海の歴史と近代性が共存する建築様式をベースに、港町神戸らしい洋風の要素、中国風の瓦やレンガ、豚まんをモチーフにした意匠を取り入れています。
大きく変わった点は?
レジに並んでお待ちいただく間に職人による包餡や包装作業をご覧いただけるよう、店内レイアウトを工夫しています。またお客様の声に応え、コロナ禍で中止していたイートインスペースも復活。購入した豚まんを気軽にお召し上がりいただける場所を設けました。厨房設計では、スタッフの働きやすさを重視しました。これまでは経営側主導で決めることも多かったのですが、今回は現場スタッフの意見を取り入れる機会を何回も設けました。
未来へ守り続けたいもの
お客様が私たちに最も期待されているのは、「変わらない老祥記の豚まんがある」という安心感だと思います。創業以来、大切に受け継いできた麹による発酵技術と、職人が一つひとつ手で包む製法は、これからも変わらず守り続けていきます。建物は新しく生まれ変わりましたが、味も、ものづくりへの姿勢も変わりません。その思いをこれからも豚まんを通して伝えていきたいです。そして、春節祭などのお祭りや豚饅イベントにも力を注ぎながら、「南京町あっての老祥記」として、これからも街と共に繁栄していきたいと考えています。




四代目の曹祐仁氏
老祥記 創業111年 新社屋オープニングセレモニー
日時/11月11日(水)9:30~
※10:00オープン
主催者挨拶、来賓代表挨拶、デザインコンセプト説明、テープカット、獅子舞演舞
老祥記
神戸市中央区
元町通2-1-14
078-331-7714
10:00~18:30(売切次第終了)
不定休
https://roushouki.com/












