2017年
4月号
お客さんとスタッフが、互いに商品に目を向けながら対話ができるようバーを設けている

和洋の融合から生まれる、新ジャンルのパンを提案

カテゴリ:スイーツ・パン, 神戸

サ・マーシュ

 「サ・マーシュ」にはフランス語で、レストランの厨房でオーダーが入り、「さあ作ろう」というとき発する掛け声のような意味があります。北野・山本通エリアにお住まいの皆さんに、出来たてで美味しいパンを召し上がっていただける、地域に愛されるベーカリーになりたいという希望を込めて名づけました。
 当店では、陳列台の目にバーを設け、お客様との対話を通じて、スタッフが商品をお取りするスタイルをとっています。これは、見た目では分からない食感や特徴、原料についても丁寧にお答えし、お客様に商品をしっかり納得していただいた上で、お買い上げいただくためです。また、お客さまとスタッフが同じ方向から商品を見ることで、互いに会話をしやすくコミュニケーションをとりやすいという理由もあります。このスタイルをとることで、お客様とスタッフの距離も近くなり、大変意味があると感じています。
 これからチャレンジしていきたいことは、洋風と和風を結びつけることです。例えばパンの主原料である小麦粉に米粉を混ぜ合わせる、生地に山芋や醤油を練り込んでみる。日本人には、米を主食としてきましたから、米粉を美味しいと感じる味覚が備わっています。昔から神戸は洋風文化と日本文化を融合させ、新しい文化を築いてきたように、新しいジャンルのパンを提案していきたいと思います。

焼きたてのバゲットや菓子パンなど豊富な種類のパンが並ぶ

お客さんとスタッフが、互いに商品に目を向けながら対話ができるようバーを設けている

西川 功晃 さん

サ・マーシュ 西川 功晃 さん

パールストリートに面した小道を行くとお店が見えてくる

サ・マーシュ

神戸市中央区山本通3-1-3
TEL.078・763・1111
営業時間/8時~18時
定休日/火曜・水曜

月刊 神戸っ子は当サイト内またはAmazonでお求めいただけます。

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