2017年
12月号
12月号
神戸のカクシボタン 第四十八回 老若男女に愛されるお店 喫茶レストラン BRAZIL
写真/文 岡 力
「ブラジル」という言葉を聞くとワクワクする。神戸に住む親戚が集まると決まって行くお店がある。昭和48年創業の喫茶BRAZIL(ブラジル)は、地元で老若男女から愛され続ける飲食店である。今日も駅前にある商店街の一角で「対話がはずむ」をコンセプトに徹底したサービスを行っている。
「ブラジルには何でもある」今は亡き祖父の口癖だった。言葉のとおり約200種におよぶ和洋とりどりの料理を提供。スイーツも充実しており元祖ファミリーレストランと言える。パーティー感覚で食べる事ができる「どんぶりパフェ」や標高55㎝ある「マッターホルン」など他では見ることのできない「でかパフェ」が勢ぞろい。流行りのインスタ映えするスポットでもある。ちなみにマッターホルンを登頂すると店頭で記念写真を飾って頂けるのが嬉しい。山の登頂は体力的に無理だがパフェの方は、どこかのタイミングで挑戦したい。今年最後となるランチは、お店がおすすめする「ブラジル定食」を注文する事にした。メニュー表には、「決してブラジル料理ではありません・・・」と親切な忠告がある。この細部にわたるこだわりが魅力である。今も昔も変わることなく心が躍る「垂水のブラジル」。自身の原点と言える場所で心おきなく外食を堪能したところで2017年が終わろうとしている。皆さま、良いお年をお迎えください。
■喫茶レストラン BRAZIL
神戸市垂水区神田町4-19
https://www.kobe-brazil.com/
■岡力(おか りき)コラムニスト
ふるさとが神戸市垂水区。著書「アホと呼ばれた’80S」「噂の内股シェフ」「関西トラウマ図鑑」連載
「のぞき見 雑記帳」(大阪日日新聞)「Oh!二度漬けラジオ」(YES-fm)