10月号
なるほど医学体験! HANSHIN健康メッセ 2017
大阪と神戸をむすぶ阪神間。特に海沿いを走る阪神電鉄の沿線には、医療設備が整った病院や施設が多い。なかでも神戸大学医学部附属病院と兵庫医科大学病院は、高度な医療の提供、医療技術の研究・開発、研修を行う特定機能病院に指定されている。そんな阪神間の医療環境の今を知る「HANSHIN健康メッセ 2017」が大きな注目を集めている。
夏休み最後の週末8月25日(金)~8月27日(日)の3日間。 大阪梅田ハービスHALLで「なるほど医学体験! HANSHIN健康メッセ 2017」が開催された。このイベントは、先進的な高度医療と最先端の研究を推進する神戸大学医学部附属病院と、安全な先進医療を迅速に展開する兵庫医科大学病院で活躍する教授陣が監修。“やってみよう!地域ではぐくむ医と健康”をテーマに、医学が楽しく体験できるよう様々なコンテンツがそろった。 なかでも賑わいを見せたのは、外科医の操作に従ってメスや内視鏡などを動かし手術を行う手術支援ロボット「ダヴィンチ」と、血管や臓器の治療に使うカテーテルの体験できる「IVR」のコーナー。大人でも難しい医療の世界を体感した子どもたちが、それぞれに医学・医療・健康に関心を持ち始めたなら阪神間の未来は明るい。
HANSHIN健康メッセ2017は、今年で2回目になります。昨年の第1回目は、予想以上にたくさんの方にお越しいただき、大盛況でした。今年は、医学、医療、健康といったキーワードに加え、介護や福祉にも学びを通してふれていただきました。神戸大学と兵庫医科大学とがそれぞれ2つずつのテーマを設け、子供たちに医療現場を体験してもらいました。神戸大学では、普段は絶対に見ることのできない、手術支援ロボット「ダヴィンチ」の操作、また、ミクロの世界では、イカの脳は足にあるという、驚きの世界をご覧いただきました。このメッセを機会に、子供たちが将来、医師や病理をめざしてくれるといいですね。
なるほど医学体験!
HANSHIN健康メッセ実行委員会
委員長
杉村 和朗 先生
(神戸大学理事・副学長)
兵庫医科大学では、患者さんの体の負担が少ない最新の治療法IVRのブースを設けました。ここでは、体を傷つけることなく体の奥にある血管や臓器を治療できるカテーテルについて学んでいただきました。カテーテルが体内のどこから入り、血管の中に入っていく様子や患部の治療を実際に操作していただきました。また、兵庫医科大学と兵庫医療大学の共同ブースでは、リハビリ現場を再現し、最新の医療ロボットを紹介しました。さらに、色々な車いすや高齢者体験を通して、リハビリテーションのことを考える機会にもなったのではないでしょうか。体験を通して学んでいただける点が、このメッセの素晴らしいところです。
なるほど医学体験!
HANSHIN健康メッセ実行委員会
副委員長