2016年
6月号
6月号
フランス人カップルが西宮神社で挙式[Report KOBE]
パリから来られたブルノー・レジュロンさん、レイテ・デ・シルバ・エルザ・デ・ファティマさんのカップルが4月11日に西宮神社で挙式。新郎のブルノーさんはフランスで100年近く続く、最も古い造花老舗工房の4代目オーナー。服飾造花や羽根を作る職人で、エルメスやディオールなどのオートクチュールフラワーを制作している。新婦のエルザさんはシャネルの傘下の工房「ルマリエ」でやはり羽根や造花を制作しており、ともに有名ブランドの裏方を支えているベテラン職人のカップルだ。
2人の日本での挙式に尽力したのは神戸のアートフラワー作家・佐藤悦枝さん。佐藤さんが2013年にパリで開いた個展を見たブルノーさんが感動し、佐藤さんはブルノーさんのもとでオートクチュールの花作りを学ぶことを許され(もちろんコレクションの合間に)、そのお礼にと佐藤さんは日本旅行をプレゼントしたといった経緯があった。このたび60歳のブルノーさんが結婚することになり、お相手のエルザさんのお家に行くとそこにあるのは日本や中国のものばかり…大変な東洋びいきの女性なのだという。「日本で結婚式を挙げたい」という2人の希望で、佐藤さんが今回の式を設定した。媒酌人は佐藤征司さん・悦枝さん夫妻。当日は、洋服やバッグのデザイナー、京都の帽子デザイナー、パリで活躍する日本人美術プロデューサーなど個性豊かな人々が参列。雅楽に合わせて本殿に入り、2人は誓いの言葉を、一生懸命覚えたての日本語で行った。