2016年
6月号
6月号
サ・マーシュ 〜和洋の融合から生まれる、新ジャンルのパンを提案したい〜
「サ・マーシュ」とはフランス語で、レストランの厨房でオーダーが入り、さあ作ろうというときにかかる一種の掛け声なのだとか。パールストリートに面した小さなアーチをくぐり、小道をゆくとパンの香りが漂い、店内には焼きたてのパンが並ぶ。
商品棚の前には、バーがたち、お客さんはバーの手前からスタッフに指示してパンを選ぶという方式をとっている。スタッフから本日のおすすめのパンや、焼きたてのもの、アレルギー情報をはじめパンの材料などの説明を受け、対話しながらパンを選ぶことができ、自分が食べたいものはもちろん、よりおいしいパンに出会う確率も高くなるという、嬉しいシステムともいえる。
パン職人・西川功晃さんとマダムは、独立した店では「この地に住んでいる人たちのための食べ物を作りたい」と考えた。ファンのネットワークや口コミによってすぐに情報は広まり、今や客足が途絶えることはないが、それとは別に、おつかいに食パンを買いにくる近所の子どもや、その日のパンを毎日買いにくる住民など、地域のベーカリーとしての役割も果たしている。
サ・マーシュ
神戸市中央区山本通3-1-3
TEL.078-763-1111
営業:8:00~19:00
定休日:火曜日・水曜日