2026年
9月号
9月号
神戸ビーフのプロフェッショナル カワムラがお届けする神戸ビーフ講座㉙
いなきば蔓・やぎたに蔓
出石郡(現在の豊岡市の一部)の但馬牛は足腰が強く気力旺盛で、三十三間堂の棟木を都へ運んだのはここの牛だと伝わります。江戸時代には高橋村(現在の豊岡市但東町)の稲木場吉左衛門が良い牛を育てましたが、これにちなんで造成されたのがいなきば蔓で、骨締まりの良い点などが評価されました。しかし、昭和20年代に広島県から種雄牛を導入したことが一因となり消滅していったようです。
養父郡(現在の養父市)では体が大きく毛並みの良いやぎたに蔓が育まれましたが、結果的に良い種雄牛が出ませんでした。
これらの蔓を起源とする種雄牛の系統は現在に繋がっていませんが、但馬各地での新蔓育成は畜産を活性化させ、神戸ビーフづくりの一助となりました。















