9月号
6月の大盛況が食育へつながる|第5回ドリーム豚饅プロジェクト VOL.5
神戸の食品メーカーや飲食店と「老祥記」がコラボして豚饅を開発・販売する『ドリーム豚饅プロジェクト』。5回目の今年は「オリバーソース」と「神戸国際調理製菓専門学校」の学生たちと開発した「たこ焼きまん」を、6月23日~26日限定で販売。タコや紅しょうが、たくあんを肉餡に混ぜ込み、とんかつソースや青のり、かつお節で仕上げるという、たこ焼きと豚饅の良いとこ取りの逸品。味変用に「どろソース」や「神戸餃子味噌だれ」も添えられ、連日完売。最終日の終盤には店頭に並んだ分をすべて購入するファンも現れ、熱い人気のまま4日間を終えた。
この販売収益を活用し、子ども向け食育事業「老祥記放課後キッチン(無料の豚饅作り体験)」を、「神戸市立児童センターこべっこランド」で開催。8月8日の午前と午後の2回で計48名が参加した。毎年1000名以上の応募がある人気企画。今年はインターネットのみの告知で700名を超える申し込みが集まり、イベントの認知度と期待の高さがうかがえた。
体験は約1時間。子どもたちは職人の指導を受けながら、生地をのばし、餡を包み、蒸し上がりを待つ間には老祥記や豚饅にまつわるクイズにも挑戦。食材の扱い方や衛生、栄養バランス、食文化などを楽しく学べる構成で、班で話し合って発表する場面もあり、小さな豚饅職人たちは大満足の様子だった。
2021年からスターしたドリーム豚饅プロジェクト。神戸の食文化を担う店とメーカー、そして未来の料理人を目指す学生が力を合わせて生み出した豚饅が、次世代の子どもたちへ〝食の楽しさ〟を届ける循環をつくり出している。今回の体験イベントもその想いを体現する場となり、参加した子どもたちの笑顔がそれを物語っていた。




調理タイム 生地を切って、伸ばして、包んで
老祥記の曹佳映さんを講師に、4班に分かれて実習。各班の職人さんに教えてもらいながら豚饅づくりに挑戦。最も難しい“包み”の工程では、デモンストレーションに真剣なまなざしを向けていた



クイズタイム
楽しいクイズに元気よく答える子どもたち。教室の外でわが子の姿を見守る親御さんたちの表情もほころんでいた


試食タイム
出来立ての熱々をほおばる子どもたちの笑顔が弾む。1つはその場で味わい、もう1つはお土産として持ち帰った



参加者にインタビュー
木戸口慎吾さん・美保子さん・悠真君
普段から玉子焼きやパン作りなど、調理への関心が高い小学2年生の悠真君。初めて挑戦した豚饅づくりについて「すごく楽しかった」と笑顔で振り返り、クイズの正解を見事に当てたことも誇らしげ。教室の外でその様子を見守っていたご両親は「美味しいものを作る人がいて、販売する人がいて、私たちの口に入る。食やお店とのつながりを知ることで、作り手への感謝や敬意を持つきっかけになりました」と喜んでいた。


大橋千純さん・礼君
「パパもママもおじいちゃんも、老祥記の豚饅が大好きだよ」と笑顔で教えてくれた小学1年生の礼君。余計なものを加えず、食材の美味しさをまっすぐに味わえることが、家族みんなのお気に入り。「いつも食べている豚饅がどう作られているのか、自分の手で食材に触れることで、より身近に感じられるようになったと思います。子ども同士で料理して食べる楽しさも体験できました」とお母さんも嬉しそうに語っていた。














