2025年
2月号
2月号

ビフテキのカワムラで〝本物〟の神戸ビーフを心ゆくまで
ビフテキのカワムラ 神戸本店
昭和47年に創業したカワムラがその3年後に移転・拡張しオープンしたのがこの神戸本店。それから半世紀近い星霜を重ねたいま、煉瓦に老舗の風格が滲む。昔なじみの地元の常連客が多く、親子三代にわたり愛顧するお馴染みさんも。個室2室、半個室1室を備え、大切な日の会食の利用も多いとか。一方でテーブル席やカウンターはアットホームな雰囲気に包まれ、カジュアルに利用できる。
神戸本店で味わえるのは、自慢の鉄板焼ステーキだけではない。定評のあるカワムラ厳選の神戸ビーフをすき焼きやしゃぶしゃぶで賞味できるのはここだけ。お肉の地方発送も承っている。
第二神明大蔵谷ICからほど近く、交通も至便。カワムラの真髄が息づく〝総本山〟は、一度は行くべき価値がある。
神戸ビーフのプロフェッショナル カワムラがお届けする神戸ビーフ講座⑩
武藤信平の英断
明治なると文明開化で西洋のものが上位という価値観が広がり、但馬でも1875年から洋種の種雄牛による但馬牛の大型化を目指すことに。最初は費用が高くあまり浸透しませんでしたが、1902年にブラウンスイス種が導入されその仔牛が高く売れると〝ブラウン熱〟とよばれるブームになります。
ところが1909年に養父市場で品評会、第一回産牛共進会がおこなわれると、ブラウンスイスとの交雑牛が席巻するだろうと誰もが思う中、意外にも農商務省から派遣された武藤信平の強い推しで純系但馬牛が主席に輝きました。これを機に但馬牛の血筋が再評価され、やがて現在の神戸ビーフの高品位に繋がったのです。武藤はその後、肥後牛の改良にも貢献しました。
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