2012年
12月号

連載 憧憬の地、芦屋

カテゴリ:ホテル, 神戸

人々のライフスタイルが芦屋のブランドを育む

ホテル竹園芦屋 代表取締役社長 福本 吉宗さん

竹園は今年で創業65年ですが、読売巨人軍様が常宿としてお越しになったのはちょうど55年前になります。当時は食糧難できっちりとごはん、特にお肉を食べさせるというのは難しい時代でしたが、竹園がお肉をいっぱい食べさせてくれると聞いた当時の水原監督が食べに来られて、これは間違いないと。当時からお肉にこだわっていたので、美味しく召し上がっていただけたのではないかと思います。
読売巨人軍様は名古屋や広島などの遠征先やキャンプ地の宮崎で宿舎を利用されますが、55年間一度も変わらず泊まられているのは竹園だけと聞いています。私どもは1年1年が勝負と、お肉をはじめとしたお料理やサービス、施設をきっちり提供させていただいています。もちろん、お泊まりの際は全館貸し切りになります。
旅館時代のマッチには「スポーツマンの宿」と書いてありましたが、今なお野球を中心にスポーツ界全般のみなさまにご利用いただくことを大切に考えています。読売巨人軍様がお泊まりいただいて、その1年後から当時巨人に追いつけ追い越せと頑張っていた中日ドラゴンズ様にお泊まりいただいたり、水原監督が後に東映フライヤーズ(現・日本ハムファイターズ)様に移られたりといろいろなご縁がありまして、これまで最多で5球団にご利用いただきました。現在は読売巨人軍様と中日ドラゴンズ様、そして、中日時代にご利用いただいていた星野様が監督として就任した東北楽天ゴールデンイーグルス様にもお泊りいただくようになりました。
私は芦屋で生まれ育ちましたが、昔とあまり変わらない部分があると思います。芦屋は市ですけれど、「芦屋村」という部分を持っているのと思うのですね。横の結びつきが非常に強いなと思います。また、富裕層の方が多いというのもありますけれど、みなさんの生活のスタイルが優雅だと感じますね。芦屋のみなさんは普段のお買い物に行かれる時にも少しおめかしされて、小ぎれいな格好をされています。そして日常の言葉遣いが非常にきれいですね。一方で、そのような方のニーズは厳しいものがあり、「芦屋で商売が成功すればどこでも成功する」と言われているほどです。本当に昔からの人は「この値段ならこれくらい」とシビアですので、気が抜けません。
竹園のベースはここ、芦屋です。事業展開も地元密着抜きでは考えられません。大阪方面や東京方面からいろいろとお話はいただいていますけれど、まずここで基礎の部分をしっかり確立し、原点回帰して日々見直しをかけていきたいと思っています。そして、芦屋のみなさまにもっとご利用いただき慣れ親しんでいただけるようにホテル、レストラン、精肉とも日々精進していかなければいけないと思います。
中にいるとあまり意識しませんが、外から見ると芦屋にはブランド力があるように思います。それは横のつながりであったり、芦屋のみなさまのライフスタイルであったりしますので、きっちりと芦屋の街を守ることが大切だと思います。私どもも芦屋の名に恥じぬような商売をしていきたいですね。

福本 吉宗(ふくもと よしむね)

昭和44(1969)年生まれ。1993年、桃山学院大学経済学部経済学科卒業。1993年、相互信用金庫入庫。1994年、株式会社竹園入社。2006年、株式会社竹園代表取締役に就任、現在に至る。代表取締役就任後、芦屋市商工会総代他、諸団体要職を歴任する。神戸市東灘区在住

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