12月号
正しい占いを広め、人生のお役に立ちたい
認定NPO法人神戸国際占術協会
代表理事
峯山 清州 さん
認定NPO法人神戸国際占術協会は、NPO法人として2003年に設立、2016年に認定NPO法人に認定。「占いや占い師というと、あやしげと思われがちですが、正しい占いで皆さんの人生のお役に立ちたい、という願いで設立しました」と、理事長の峯山清州さん。占い関係での認定NPOは、神戸ではもちろん、日本でも初めてだという。メンバーは現在18名、カルチャーセンター等で占術を教える講師の立場にあるベテランばかり。
協会では、盲導犬協会主催行事をはじめ、全国のさまざまなイベントに参加し、鑑定を行っている。〈神戸国際占術協会〉の名前で参加するイベントでは、お客様からいただいた鑑定料は全額寄付、または無料のチャリティで行う。それでも、メンバーたちは自身の仕事の忙しい中、ボランティアで参加する。それもすべては、正しい占いをすることによって皆さんの人生の道しるべになりたい、という思い、そして寄付対象への思いだ。
10月には、震災で被害を受けた熊本城の復興支援のため、熊本市内で行われたイベントに参加。会場では2日間で488名を鑑定し、一人300円の鑑定料は、全額熊本城の支援に寄付された。寄付総額は15万8,213円となった。「どこへ行かせていただいても、私たちのブースは大変人気をいただきます。協会では、収益を寄付させていただく先が公益性のある行事にのみ参加させていただいています。メンバーたちは全員、善意で集まったグループだからです」と峯山理事長。イベントの際行列のできる占いブースでは、一人の占い師が数十人を鑑定するため、7時間喋りっぱなしの場合もある。それでもメンバーは善意で集まっているという。「鑑定したお客様が喜んでいるお顔を見ると、どんなにしんどくても達成感を得られるんですよね」。気軽に鑑定してもらえるイベントブースでは、女性だけでなく夫婦や男性、若いサラリーマンなども多く訪れるとか。
占いは、「命」「卜」「相」と大きく3つに分かれる。「命」は生年月日から判明する四柱推命などから占い、その人の一生を占いたいとき。「卜」は易などでどちらか迷っている人に。「相」は手相等で現れる、近未来の相を見る。3つの占いにはそれぞれ特色があり、協会に所属するメンバーは全員がすべての占いを手がける。
来年、創立15周年を迎える。これからの夢はというと「ノーベル平和賞をねらおうなんて言うメンバーもいるんです」と、峯山理事長は笑う。「占いは人生の“転ばぬ先の杖”。占いは生活に役立つ道しるべです。」ということをこれからも伝えていければ。