12月号
(株)ARIGATO-CHAN 坂野 雅さんに聞く 神戸へのありがとう、神戸愛について
世界一のクリスマスツリープロジェクトのサポートを手掛ける(株)ARIGATO-CHAN 坂野雅さん。その素顔はNHKの朝ドラ“べっぴんさん”の主人公のモデル坂野惇子さんの孫であり、現ファミリア社長、岡崎忠彦さんの弟にあたる。神戸が大好き!という想いが顔、いや、全身からみなぎるイケメン社長としても知られている。
当たり前ではなく、有難いことに気づく
Q. ARIGATO-CHANにはどんな意味を込めているのですか。
A. ARIGATOで世界を変える会社なんです。“ありがとう”の反対語を知っていますか。有難いの反対、つまり、当たり前なんですね。当たり前と思っていることも、視点や切り口を変えるだけで有難いと思えるようになる。“ありがとう”でイノベーションを起こすというコンセプトで事業展開しています。
Q. 坂野さんといえば、世界一の神戸LOVERというイメージがあります。
A. 生まれ育った神戸から出て東京で暮らし、震災から10年経った2009年に神戸に帰ってきました。離れていたから神戸を客観的に見ることができ、改めて有難く思うことも多かった。例えば、神戸の誇る資源の一つに「神戸ミネラルウォーター」があります。灘の酒や神戸ワインが美味しいのもお水に恵まれているから。その素晴らしさを多くの人に知ってもらいたいと思い、神戸ポートタワーをデザインしたボトルに布引の水を詰めた『NUNOBIKI NO MIZU』を企画しました。
Q. 飲み終えた後は、ボトルヘッドを変えて、霧吹きやポンプなどに使えるとか。面白いですね。
A. 底面にハート(LOVE)と鳩(PEACE)のマークをデザインし、阪神・淡路大震災でたくさんのサポートを受けた神戸の感謝の想いを込めました。
神戸ポートタワーを世界一愛される塔に!
Q. 神戸ポートタワーを舞台にしたイベントも数々と企画されていますね。
A. 日本酒の情報発信を行う「KOBE SAKE TOWER」や神戸の景色と共に神戸家具を楽しめる「KOBE KAGU TOWER」を開催しています。神戸ポートタワーを世界で最も愛されるラウンドマーク、神戸愛を高めるアイコンにしたいのです。神戸ポートタワーって末広がりの縁起がいいデザインなんです。可能性が無限大というインフィニティマークにも似ている、神戸を幸せにする、まさに「ありが塔」にぴったりですよね。kobe port towerですが、僕にはportのoとtを抜かした、神戸prタワーとしか思えないのですよ。
Q. お考えがすべてポジティブで、ハッピーにつながっていますね!
A. 僕の仕事は自分一人では決してできないこと。人とのご縁によって成り立っている、縁を楽しむから=エンジョイ(笑)。人の縁を大切に、人と人を繋げ、神戸愛を紡いでいきたいと考えています。
神戸っ子との縁もぜひ、末永くお願いします!
坂野 雅(ばんの まさし)
神戸市東灘区生まれ
株式会社ARIGATO-CHAN代表取締役社長。甲南大学経済学部卒業後、広告会社の博報堂を経て、株式会社ARIGATO-CHAN設立。『NUNOBIKI NO MIZU』を代表作として、観光を切り口に、ハートフルな企画で、地域活性化に繋がる各種プロジェクトのディレクションや企画立案等、幅広く携わる
http://arigato-chan.com/