2012年
12月号
12月号
第16回 はちのす会 作品展
集うよろこび
木彫の「はちのす会」作品展が9月13日~18日、さんちかホールで開催された。「木」という自然素材に向かい合い、一彫り一彫りに心を込めて彫り進めることで、心和むひとときとなり、生涯教育としても注目されている木彫。「はちのす会」は、会長の渡辺一生(いっせい)さんが創設した木彫教室で、会員は全国に広がる。渡辺会長は、終戦後にふと立ち寄った神戸の木彫工芸のお店で見た作品に魅せられ、木彫の道を歩み始めたとか。今年は渡辺会長の米寿を祝う記念の年でもある。
会場には、渡辺会長、渡辺二笙(にしょう)副会長はじめ、師範科、研究科クラスの先生方、一般教室の生徒さんたちの作品が一堂に展示された。かわいらしい子どもたちの姿を彫った作品、音楽会や運動会、テーブルや装飾鏡などの家具など、作品のデザインは幅広い。今回は、新しい試みとして、研究科生・師範科生は、自分の顔を彫った胸像が作品とともに披露された。「自分らしさ」をテーマにした胸像は、それぞれの人柄がうかがえる作品も多かった。
渡辺会長、二笙副会長監修の「はちのす会」は全国75ヵ所で教室を展開。初めて彫刻刀を持つ人でも、自分のペースでゆっくり学べるので、詳しくはお問い合せを。
はちのす会
西宮市千歳町4-12
TEL.0798-23-3300