2016年
6月号
6月号
吟仕込み味処 はいから 〜お客さんの喜ぶ顔を見るのが幸せ〜
フランス料理店で10年修行したコックが、かしわ屋で1年間働き店を開いたのが33年前。フレンチの技を取り入れた、当時としては珍しいコジャレタ焼鳥屋。平成3年、現在の「はいから」を開き、メインの食材をかしわから魚へとシフトしていった。「和食?」「自己流です。美味しいものに和とか洋とか関係ないですから」と店主の合田悌二さん。魚料理いろいろはもちろん、ルーツの焼き鳥、揚げ物、煮物、神戸牛、鍋、ご飯、麺類など一品が豊富にそろう。
毎日2時間、魚屋の講釈を聞きながら食材を吟味する。ウニは淡路福良、白甘鯛は愛媛八幡浜、フグは天然もの限定、鯛はその時季最も美味しい産地を追い求め…。「一番いいものを手に入れないと気が済まない。魚マニアみたいなもんです」と笑う。お客さんの反応を見て野菜にも目覚め、いいものを探し始めた。
本当に美味しいものを知っている常連客が多い。「まかせるわ」の一言で真剣勝負が始まる。今まで口にしたことのない感動するほどの味でなくてはならない。「おっ!これ旨いな」を聞くのが何よりの幸せだという。
吟仕込み味処 はいから
神戸市東灘区御影中町4-8-25
TEL.078-856-5791
営業:17:00~21:30(L.O)
定休日:水曜日
おまかせ料理 9,000円~