2016年
6月号
6月号
アルポルト神戸 〜神戸の「港」にて、巨匠のイタリアンに出会う〜
本場に比肩するといわれている、日本のイタリアン。そのパイオニア、片岡護氏のリストランテ、「アルポルト」がトアロードにオープンした。コンセプトから料理のニュアンスまで西麻布の本店そのままで、メニューも片岡氏のプロデュース。巨匠の味を神戸で味わえるようになったのは感慨深い。
料理の完成度の高さは流石だ。特に魚介は的確な調理でその滋味が引き立っている。もちろん、その時期その日の厳選素材。シェフのみならず支配人まで市場へ買い付けに行くという気合いの入りようだ。野菜も地場産を多く使用。「人参のムース、生ウニとコンソメゼリー」はぜひ賞味されたし。
パスタはイタリアンの基本。麺、ソース、具材の取り合わせで無限に広がる可能性を愉しむかのように、来るたびに多様なアレンジに邂逅することができる。食べた瞬間の「一体感」を重視し、味のみならず盛りつけも見事。皿の上にひとつの宇宙があるようだ。
店名は「港にて」の意で、神戸に相応しい。ここから、美味を巡る感動のクルーズがはじまる
アルポルト神戸
神戸市中央区中山手通3-1-9
神戸トアロードホテル山楽B1F
TEL.078-391-6771
営業:ランチ 11:30~15:00(14:00L.O)
ディナー18:00~23:00(21:00L.O)
定休日:水曜休