5月号
いま長崎が面白い! 神戸空港から出かける長崎市への旅
神戸と同じく異国情緒に満ち、港町の風情あふれる長崎市。西洋へ開く唯一の「窓」として輝いた江戸時代や、貿易や鉱工業で発展した近代の面影が残り、いつ訪ねても楽しい街です。
軍艦島
かつては長崎半島沖に浮かぶ岩礁で、石炭の鉱脈が見つかったことから周囲が埋め立てられ、ひとつの街として機能していた炭砿の島、端島。岸壁が周囲を覆い、高層アパートがそびえたその姿が軍艦「土佐」に似ていたことから軍艦島とよばれるようになりました。1974年に閉山して無人島になったものの、2015年に明治日本の産業革命遺産として世界文化遺産に登録され、現在はツアーで上陸可能に。壮大な廃墟に栄枯盛衰を感じます。長崎市街から軍艦島へは小一時間のクルーズですが途中の見どころも多く、運が良ければイルカにも出会えます。
出島
開国までの218年間、オランダとの窓口として商館などが立ち並んだ人工島、出島は、明治期に港湾改良で姿を消しましたが、近年遺構の発掘や復元工事が進み、昨秋には正面出入り口に架かる出島表門橋が完成しました。現在は多くの建物が復元されて往時の生活も伺え、タイムトラベルが楽しめる施設になっています。エリア内の「内外倶楽部レストラン」では、昔のレシピをもとにした長崎ならではの料理も味わえます。
グラバー園
日本の近代化に貢献したスコットランド人商人で、坂本龍馬が立ち上げた亀山社中や伊藤博文らとも交流があったトーマス・ブレーク・グラバーらの邸宅を公開。広大な庭園に価値ある歴史的建造物を移築しており、神戸の北野とは違いひとつの園内に多彩な建築があるので、散策しながら時を旅する気分が味わえます。長崎港を望む丘の上にあり、絶景スポットとしても有名。芝生や樹木の緑と季節の花々に彩られた美しい庭園にも魅了されます。
information
長崎は神戸から意外に近い!
神戸空港から長崎空港へはスカイマークが1日3往復運航
所要時間1時間5分~1時間20分
長崎空港から長崎市街まではリムジンバスで約35分
お問い合わせ 長崎県大阪事務所 06-6341-0012