9月号

ひょうご神戸まちかど学だより|加東市&北播磨の観光と物産フェアと講演と 加東市観光協会が松方ホールで
7月20日の海の日、ハーバーランドのカルメニと神戸新聞松方ホールにて、加東市観光協会主催の加東市&北播磨の観光と物産フェアと田辺眞人先生特別講演会が催された。
観光と物産フェアでは社高校の生徒たちが加東市特産のお茶やもち麦などを素材に創意工夫で手作りした焼菓子を販売したり、地場産品のこいのぼりにメッセージを書くワークショップをおこなったり、観光案内や抽選会もあり、会場のカルメニは多くの人で賑わった。
兵庫・神戸のヒストリアンこと県立兵庫津ミュージアム名誉館長の田辺眞人先生の特別講演会は松方ホールにて午前と午後の2部制で開催。いずれも約250名の参加者が耳を傾けたが、中にはYoutube「田辺眞人のまっこと!チャンネル」を視聴して北海道旭川や岐阜県羽島から駆け付けた若者も。
各回とも講演に先だって加東市観光協会の阿江孝仁事務局長が加東市や北播磨の観光や歴史文化について、源義経と弁慶の伝説、加古川の舟運、山田錦に鮎、幻の桃などさまざまな話題を紹介。「魅力に満ちた加東市へぜひお越しを」とアピールした。
続いて田辺先生が登壇、「兵庫五国の風土と文化をテーマに」、午前は兵庫県の県名の由来と多様性、摂津と丹波について、午後は兵庫県の誕生と拡大と播磨、但馬、淡路について、歴史の扉を開き解説した。
〝兵庫〟とはもともと武器庫を意味する言葉で、現在の兵庫区に平家の武器庫があったことからその一帯の荘園が「兵庫庄」となった。その後、この地は瀬戸内海の重要港、兵庫津として発展、1868年の辞官納地により幕府領が朝廷に返納され、摂津と播磨に散在するその旧天領を管理する役所がここにおかれて、兵庫県となったという。その後、1871年の廃藩置県で全国は300余の府県ができたがすぐこれが統合され、尼崎県と三田県を吸収、さらに1876年に飾磨県(播磨)、豊岡県の西半分(丹波・但馬)、名東県の一部(淡路)を併合しほぼ現在の領域になった。ゆえに兵庫県は古来の地方制度で66の国のうちの5国(摂津・播磨・但馬・丹波・淡路)、8つの地方のうち4つ(畿内・山陽道・山陰道・南海道)を含む稀有な県となり、それが風土と文化の多様性に結びついていると田辺先生はその経緯をわかりやすく伝えた。
それを踏まえ、午前は摂津と丹波、午後は播磨・但馬・淡路について五国それぞれを掘り下げて解説。各地の歴史を読み解きながらその地域性について語った。参加者は兵庫県の文化土壌の肥沃さを学んで郷土の魅力を再確認したようだ。
兵庫県のほぼ中央の加東市は神戸からも近く、国宝の朝光寺や名勝の闘竜灘など見どころも多い。ぜひお訪ねを。

「義経と平家がはじめて戦ったのは、交通の要衝だった現在の加東市なんです」と田辺先生

日本史の流れの中で兵庫県がどのように成り立ってきたかをわかりやすく解説

気温33℃の暑さの中、約500名の参加者がハーバーランドの松方ホールに集った

加東市観光協会の阿江孝仁事務局長は「加東市は東洋経済新報社〝住みよさランキング2026〟で兵庫県内2位なんです!」とPR

観光と物産フェアでは加東市名産のたきのなす、社高校の生徒が開発したお菓子やカレーが人気
南の島 パラオを知ろう!展
県立兵庫津ミュージアム 市営地下鉄中央市場前すぐ
9月19日(土)~10月4日(日) 観覧無料(1F常設展は有料)
9月19日(土)13:30~開会式 1F 解説・安井眞奈美
9月23日(水・祝)13:30~セミナー 3F
「オセアニアの文化」田辺 眞人(ミュージアム名誉館長)
「ミクロネシアの魅力」安井 眞奈美(日文研教授)
「パラオから日本へ」S.サクマ(パラオ共和国)
9月19日(土)・9月23日(水・祝)は参加無料、一般参加歓迎
主催 国際日本文化研究センター
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