8月号

KOBECCO お店訪問|OCEAN PLACE オーシャン プレイス
魚介と旬菜を大胆に響かせ 素材が冴える港のイタリアン
神戸港を一望する海洋博物館2階。水際の特等席に佇む「オーシャンプレイス」が6月、新料理長に下枝正樹氏を迎え、コースを刷新した。イタリアの星付きレストランで研鑽を積み、東京、豊中、神戸の名店で腕を振るってきた氏が描くのは、港・神戸の店らしく、〝魚介〟を軸にしたイタリアン。淡路島や明石など近海の鮮魚に、西区「井上ファーム」など契約農家の旬野菜を多彩に取り入れる。
素材同士を大胆に〝ぶつけ合わせる〟のが下枝氏の真骨頂。コース序盤の魚介料理5品「Harbor Five」では、その妙技が冴えわたる。トマトの旨味を研ぎ澄ませたガスパチョパスタのような一皿があれば、鮎と摘果メロンを合わせ、青いメロンピューレと鮎のほろ苦いリエットを響かせる旬味も。直球と変化球を自在に操り、食材の相乗効果を引き出す。香りの使い方も秀逸だ。那智勝浦の老舗仲卸「木下水産物」から届くマグロはディルを効かせてマリネし、レモンオイルで奥行きをプラス。マグロの旨味と爽快な香りが重なり、余韻まで心地よい。全11品の夜のコースは、「Harbor Five」からメインの魚介料理、〆のパスタ、グラニータ、デザートへ。最後は博物館の白いスペースフレームを模した器のミニスイーツが登場し、食後のひとときを優雅に締めくくる。
神戸の絶景とともにいただく新生イタリアン。定番の肉&魚フルコースを卒業した大人にこそ薦めたい一軒だ。

大粒キャビアを贅沢にのせたガスパチョのパスタ。ディナーコース「ルナ(11,000円)※サービス料5%別途」は季節のベルタータで幕を開け、写真のパスタをはじめ、マグロ(下)、鮎(次ページ右上)など魚介料理5品からメインの天然真鯛やアコウなど高級魚のソテーへと続く。内容は時季により異なる

キハダマグロをディルやセルフィーユでマリネ。ディルの花やヨーグルトの穏やかな酸味のソースを合わせて

8~9月は桃のアフタヌーンティー5,000円を1日5組限定で提供
桃のスイーツほか、本格派セイボリーなど全15品(要予約)

極細麺巻きの鮎のフィレに、泳ぐ姿を思わせる骨の揚げ物を添えて

ハーバーランドの灯が煌めく

好みや予算に合わせワインのペアリングも。イタリア産や神戸・春日野道「きら香ぶどう酒醸造」などから最適なものを提案

料理長・下枝正樹氏。神戸グルメが神戸牛に傾きがちな中、海を望むロケーションを生かし、肉をあえて外すことで“港町・神戸”の食の魅力を際立たせた
OCEAN PLACE
神戸市中央区波止場町2-2 神戸海洋博物館 2F
078-334-6850
【ランチ】平日11:30~15:00(LO13:00)、
土日祝は12:00~
【ディナー】18:00~21:30(LO19:00)
火曜・水曜定休(祝日は営業)
※ランチ・ディナーともに
事前予約制のコース料理のみ
https://www.oceanplace-kobe.com/restaurant/












