2016年
3月号

常隆寺|私の淡路島

カテゴリ:おすすめスポット, 淡路島

奈良時代より続く淡路の古刹

 兵庫県50名山に数えられる常隆寺山は、伊勢の森の頂上として知られ、周辺の森は原生林でスダジイ、アカガシ、ヤマボウシの群落(県天然記念物)など豊かな自然に包まれています。山頂からの眺めは素晴らしく、瀬戸内海の小豆島・家島が見え、反対の大阪湾側は明石海峡大橋から遠く和歌山・友ケ島を遠望できます。
 淡路の名刹・常隆寺は、高野山真言宗の寺であり、奈良時代後期の天平宝字8年(764)に廃位となり淡路に流された淳仁天皇が、父の舎人(とねり)親王のために創建し、僧常隆法師の名をとって常隆寺としたと伝えられています。また桓武天皇の弟・早良親王が延暦4年(785)に皇位継承紛争で淡路に流される途中に亡くなり、御遺骸が淡路の仁井に埋葬された当時、都では天変地変・悪疫が蔓延。これらは早良親王の祟りであるとして、その霊を鎮めるため、延暦24年(805)、桓武天皇は勅使を当山に派遣して勅願寺とし、七堂伽藍を建立、本尊を安置されたそうです。

早良親王の祟りを鎮めるため、延暦24年に桓武天皇が勅願寺とした

早良親王の祟りを鎮めるため、延暦24年に桓武天皇が勅願寺とした


常隆寺周辺の伊勢の森は、スダジイやアカガシなどの豊かな原生林が広がる

常隆寺周辺の伊勢の森は、スダジイやアカガシなどの豊かな原生林が広がる


常隆寺は、淡路廃帝・淳仁天皇が、天平宝字8年に父の舎人親王のために創建した

常隆寺は、淡路廃帝・淳仁天皇が、天平宝字8年に父の舎人親王のために創建した


伊勢の森の頂上から眺める絶景

伊勢の森の頂上から眺める絶景


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■常隆寺

淡路市久野々154
TEL.0799-82-0451
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人形寺 祥弘(にんぎょうじ よしひろ)

淡路市 仁井公民館 元・館長

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