10月号
今すぐ行きたい、東北飛行機旅 Vol.3 山形県
スカイマーク仙台便を利用すれば、神戸空港から仙台空港まで約80分。東北へも楽々旅!
【山形旅おすすめモデルコース】(10月28日までの場合)
●1日目/神戸空港7:20発(スカイマーク)→仙台空港8:40着、9:13発(仙台空港アクセス線)→仙台駅9:38着、10:07発(JR仙山線)→山寺駅11:09着~山寺散策~13:57発(JR仙山線)→山形駅14:17着、山形駅前14:37発(高速バス)→庄内観光物産館16:21着、16:23発(庄内交通バス)→湯野浜温泉16:47着(宿泊)
●2日目/湯野浜温泉10:05発(庄内交通バス)→加茂水族館10:14着~水族館見学~12:24発(庄内交通バス)→庄内観光物産館12:42着~昼食と買物~14:35発(高速バス)→山形駅前16:14着、16:40発(高速バス)→仙台空港18:00着、19:35発(スカイマーク)→神戸空港21:05着
世界一の展示種数! クラゲたちに飛行機に乗って会いに行こう。
「クラゲドリーム館」の愛称で親しまれる、山形県の「鶴岡市立加茂水族館」は、展示種数で世界一を誇るクラゲ水族館です。行ってみたいけれど、山形県は遠すぎる…と諦めるのはまだ早いですよ。7月から神戸空港~仙台空港への直行便が就航。仙台空港から山形へは、山形駅直行バスまたは仙台空港アクセス線経由仙台駅からバスでJR山形駅へ。モデルコースのように仙台駅からJR仙山線で山寺こと名刹立石寺を見て、鶴岡方面行き庄内高速バスを利用し、鳥海山を望む湯野浜温泉に宿泊し、翌日、水族館を楽しむのも◎。列車やバスの乗り換えが面倒な人は仙台空港でレンタカーを借りれば水族館へは約3時間で到着!
水族館のクラゲ展示室「クラネタリウム」では庄内に生息するクラゲを中心に、常時50種以上を展示。クラゲの展示種類数でギネス世界記録に認定されたこともあるそう。
実は1964年創業の同水族館は老朽化が進み、一時は閉館寸前の状況にまで追い込まれていたとか。偶然、珊瑚礁の水槽にいた小さなクラゲを発見し、展示したところ話題に。2008年、下村脩先生がノーベル化学賞を受賞した研究素材、水中で光る「オワンクラゲ」を展示していたこともあり、一躍全国的に有名に!2014年に新築リニューアルし、今に至ります。
新築改装の目玉は「クラゲドリームシアター」です。直径5m、水量40tの円形型の水槽で、中には約4,000匹(!)もの「ミズクラゲ」が漂っています。ブルーの明かりに照らされて、ゆらゆらと泳ぐクラゲの幻想的な姿はいつまでも見ていたくなるような心地よさ。癒されること間違いなしです。その他、世界的に希少な「ルテウム」や、成長すると傘に斑点が出てくる「ブラウンドットジェリー」、世界最大級のクラゲの一つ「パシフィックシーネットル」、中華料理に使われる「ビゼンクラゲ」など、レアなクラゲが満載。クラゲにこんなにも種類があることに改めて感動!
食用クラゲの展示を見て小腹が空いた人は、ユニークなクラゲグルメを楽しめる館内のレストランをのぞいてみましょう。人気の特製クラゲラーメンは乾燥クラゲの粒を練り込んだ縮れ太麺が醤油味のスープと相性抜群。コリコリした食感のクラゲがトッピングされています。ほかにもクラゲ刺身の「くらげ花御膳(1400円)」やクラゲアイスも。また売店ではオリジナル土産を販売。饅頭や羊羹にタオル、ぬいぐるみまであります。
展示のみならず、外観、食事や土産までクラゲという徹底ぶりに、クラクラ(笑)と眩暈しそうなほど素敵な、唯一無二の水族館です。
クラゲグルメやお土産
●鶴岡市立加茂水族館
山形県鶴岡市今泉字大久保657-1
0235-33-3036
9:00~17:00(最終入館16:30)
入館料1000円(大人)
しばれる寒さの山形のあったかグルメ
食べておごえ~ 地元民も愛する山形県ご当地グルメ
芋煮に、鱈を丸ごと汁に入れるどんがら汁、多彩なラーメン店。山形グルメで身も心もポッカポカ。
●芋煮
河原では芋煮が秋の風物詩
山形の秋の風物詩といえば、河原や公園など、野外で鍋を作る「芋煮会」。直径6mの大鍋で約3万食もの芋煮をつくる9月の「日本一の芋煮会フェスティバル」をはじめ、寒さ本番を迎える10月末ごろまでが芋煮のシーズンです(お店でも提供しています)。内陸地方は醤油味&牛肉、庄内地方では味噌味&豚肉など地方で違うレシピの芋煮が登場するのもユニークですね。
●どんがら汁
これを食べて寒い冬をのりこえる
極寒の時期、真ダラ(寒鱈)をぶつ切りにした身も骨、内臓も入れて煮込んだ汁物、どんがら汁は冬の庄内の名物料理。あぶらわた(肝臓)のとろけるような甘さに、日本酒が欲しくなること受け合い。岩ノリをトッピングして食べるのが通例で、最後に入れる新鮮な菊わた(白子)を食べると、もう山形から離れられません! 身体の芯から温まる冬にぴったりのご当地グルメです。
おいしくて面白い! 魅惑の山形グルメ
あったか鍋や干し柿、山形牛、米澤牛以外にもまだまだある山形名物。「玉こんにゃく」はスルメを入れた醤油で丸いこんにゃくを煮込んだ山形のソウルフード。祭りや観光地に欠かせない一品です。
また山形県は日本一ラーメンを愛する県ってご存知でしたか。過去の家計調査で1世帯あたりの中華そば外食費が全国平均の2倍以上、人口あたりのラーメン店件数も断トツトップ。中華そばはもちろん「米沢ラーメン」「酒田ラーメン」「とりもつラーメン」「馬肉ラーメン」、煮干しなどの魚介系白味噌スープに唐辛子やにんにく入り辛味噌をとかして食べる「辛味噌ラーメン」など、種類も豊富。
知れば知るほどハマる山形、飛行機で早速、レッツゴー。
●玉こんにゃく
こんにゃく消費量全国1位の山形が誇る、ご当地グルメ「玉こんにゃく」。醤油が染みたこんにゃくに辛子を付けて食べるのがおすすめ! 食べ歩きグルメとしても◎。
●ラーメン
魚介類を豊富に使った出汁は港町発祥である「酒田ラーメン(上)」。新庄市の名物「とりもつラーメン(下)」はあっさり醤油スープと煮込んだ「とりもつ」のバランスが絶妙。
本誌ライターが驚いた! こんなおやつ、見たことがない!
最後に山形のおやつ情報をおまけでご紹介。割り箸をお好み焼きで巻いた「どんどん焼き」は地元の祭りなどでも大人気のB級グルメ。魚肉ソーセージのせが定番で、年中楽しめる専門店「おやつ屋さん(023-646-1344)」まであるそう。粉モン好きの関西人としてはぜひチェックしたいですね。
■山形県の観光のお問い合わせは…
やまがた観光情報センター
山形県山形市城南町1-1-1 霞城セントラル内 TEL.023-647-2333
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