2015年
3月号
3月号
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潮に流されぬよう筋肉が発達、手足は短く太く育ち、たまらない歯ごたえを生む
美味凝縮!淡路のたこ
高たんぱく低脂肪、タウリンやミネラルを豊富に含むたこ。淡路島北淡のたこは身が締り、一味違う深い味わいが自慢だ。
室津の北西十数キロ沖の「鹿ノ瀬」。そこが北淡のたこのふるさとである。明石海峡は水深100メートル前後だが、鹿ノ瀬は水深10〜20メートル、最も浅いところで3メートル。ちょうど海底に聳える「丘」である。
明石海峡の潮流は激しい。それが「丘」にぶつかるとプランクトンが成育し、良質な漁場となる。餌となる甲殻類に恵まれ、ワタリガニや川津エビなど人間にとっても垂涎の食材を食べている。餌が美味ならたこも美味いはずである。
激しい潮の恵みはほかにもある。鹿ノ瀬の海底は、潮流によって堆積した天然の砂地。このきれいな環境で暮らすたこには、泥臭さがない。また、潮に流されないよう発達しており、手足は短くも太く育っていることがあの歯ごたえを生む。夏を乗り切る絶好の栄養源でもあるたこ。昔からの日本食文化にも欠かせない存在だ。
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潮に流されぬよう筋肉が発達、手足は短く太く育ち、たまらない歯ごたえを生む
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底引き網の漁船は船尾に櫓があるのが特色
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ポイントなどはたこつぼが用いられる
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たこの煮付け(奥)の卵は珍味