5月号
キリンビール神戸工場20周年
「これからも、人と環境にやさしい工場でおいしいビールづくりを」
地元・神戸の皆さまに20年の感謝
―5月、キリンビール神戸工場がオープン20周年を迎えます。
後藤 こうして20周年を迎えることができ、地域の皆様に本当に感謝の気持ちでいっぱいです。今年は「お客さまと共に20年。これからも、もっとおいしくもっと笑顔に」をキャッチフレーズに様々なイベント等を企画しています。
キリンビール神戸工場は、神戸市北区の自然あふれる環境の中で、看板商品である「キリン一番搾り」をはじめ、「キリンラガー」「淡麗極上〈生〉」「キリン のどごし〈生〉」といった主力商品、季節商品、そして関西で唯一「ハートランド」を製造しており、西日本の重要な製造拠点となっています。神戸工場ではオープン当初から工場見学を実施しており、昨年9月には、見学来場者500万人を突破。昨年、一昨年とも弊社の全国9工場の中で、一番多くのご来場をいただく等、地域に親しまれてまいりました。
また、神戸工場は『人と環境にやさしい工場』をコンセプトにしております。もともと、醸造に適した神戸の良質な水、豊富な水を求めて北区の地に工場を建設しました。製造では環境に配慮して、省資源・再資源などに取り組んでいるほか、工場内にはビオトープ(野生の動植物が暮らす場所)を設け、絶滅危惧種の「カワバタモロコ」や植物が生育できる環境を保つ取り組みで、一定の成果を上げています。
工場では小学生を対象にした環境学習会、一般の方向けの環境ツアーを主催し、これまで多くの方にご参加をいただきました。今年も5月から12月にかけて、小学生を対象にした「環境学習会「社会科見学会」を実施、一般の方には「ビオトープツアー」を毎日実施しています。これからも、地域に開かれ環境に配慮した工場として、地元の皆さまに愛される工場を目指したいと考えています。
神戸工場でつくられる「一番搾り 神戸づくり」
―神戸工場限定醸造の「一番搾り 神戸づくり」が人気ですね。
後藤 「一番搾り 神戸づくり」は今年で発売3年目になります。「新しいものと伝統的なものが融合した街、兵庫・神戸ならではの、オシャレな一番搾り生ビール」をコンセプトに醸造長が地元のことを考え、つくりました。
神戸の食のイメージ、例えば神戸牛や洋食に合う軽快な味わいを目指しました。また副原料には酒米の王者である地元兵庫県産の山田錦を使用し、シャンパンを思わせるような華やかな香り、しっかりとした旨みがありながらも、すっきりとした味わいを実現しました。神戸の上品でオシャレな雰囲気にぴったりであり、女性にも楽しんでいただけるビールだと思います。 また神戸工場で醸造される「神戸づくり」は、ビールだけでなく、缶や段ボールといった包装素材も地元神戸の企業さんに製造いただいており、まさに地元の方との“共創”した商品となっております。
神戸の美味しい水を使ったビール
―これからの工場は。
後藤 20周年というのは、ビールづくりにおいてはまだまだ歴史が浅く、新しいこれからを創造する、人でいうと二十歳(はたち)のようなものです。キリンビールは尼崎市で製造を開始してから100年間、兵庫県でビールを製造し続けてきました。このことを地元兵庫・神戸の皆さまに感謝するとともに、これからも地元に必要とされる工場を目指します。神戸の皆さまの中には、まだまだ「神戸市内にキリンビール工場がある」ということをご存知ない方もおられるので、神戸の美味しい水を使ったビールをぜひ味わっていただき、自然に囲まれた工場にもぜひ見学にお越しいただきたいと思います。
後藤 一義 さん
キリンビール株式会社
神戸工場長
■キリンビール神戸工場
神戸市北区赤松台2-1-1
工場見学
「一番搾りうまさの秘密体感ツアー」
予約専用電話:078-986-8001
※見学は事前予約制
受付時間9:00~16:30(定休日除く)
休館日:月曜日(祝日の場合は営業)
年末年始休館